八木書店 出版物・古書目録

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新天理図書館善本叢書第3期 源氏物語 全10巻セット (しんてんりとしょかんぜんぽんそうしょ げんじものがたり)

【所収】(13)源氏物語一 桐壺・帚木・空蝉・夕顔・若紫/(14)源氏物語二 末摘花・紅葉賀・花宴・葵・賢木/(15)源氏物語三 須磨・明石・澪標・蓬生・関屋・絵合・松風/(16)源氏物語四 薄雲・朝顔・少女・玉鬘・初音・胡蝶/(17)源氏物語五 蛍・常夏・篝火・野分・行幸・藤袴・真木柱・梅枝・藤裏葉/(18)源氏物語六 若菜上・若菜下/(19)源氏物語七 横笛・鈴虫・夕霧・御法・幻・匂宮・紅梅/(20)源氏物語八 竹河・橋姫・椎本・総角/(21)源氏物語九 早蕨・宿木・東屋/(22)源氏物語十 浮舟・蜻蛉・手習・夢浮橋

天理大学附属天理図書館編

本体344,000円+税

初版発行:2016年6月24日 A5判・上製・函入・平均600頁予定 ISBN 978-4-8406-9593-0 C3393


【高精細カラー版】
古典籍の宝庫から厳選した貴重書を、新編成・新解題により影印刊行!
大型判で可読性が格段に向上!

【内容説明】池田亀鑑「桃園文庫」の所蔵であったことから「池田本」、あるいは「二条為明筆」との極札を持つことから「伝二条為明筆本」とも呼称される本書は、『源氏物語』五十四巻中、花散里・柏木巻を欠いて全五十二巻四十九冊。この内、後からの取り合わせである四巻(賢木・東屋・蜻蛉・手習巻)を除く四十八巻が成立当初の基幹の巻々であり、その筆致・紙質・装本の趣等から鎌倉末期の成立と認められ、揃って青表紙本との認定される。
池田本は、『源氏物語』の鎌倉写本中、成立当初の基幹巻を最も多く保持(四十八巻)する写本であり、同時に、その四十八巻の本文がすべて青表紙本で揃っていることは、青表紙本鎌倉写本において現在のところ他に類例がない。また、この基幹巻四十八巻は書写者がほぼ二手に集約され、この内の八巻には、本文と同筆の「奥入」が付載されている。
源氏研究の泰斗・池田亀鑑氏の本書に対する評価は「大島本ニ次グベキ地位ヲ有スル池田本」であったが、その後「奥入」についての調査・研究は様々に進展し、池田本の「奥入」は最も初期の形態に属するものか、との再評価が行われている。
鎌倉写本としての池田本の姿を見るとき、成立当初の本文共表紙がそのまま残されている。鎌倉期の本文に対しては、室町期の勘物に類する書込の他にはほぼ手が入っておらず、鎌倉期の本文・姿を明瞭にたどれる写本であると言ってよい。
更に、この基幹巻四十八巻は、先に述べたように書写者がほぼ二手に集約され、その内の甲筆とした三十六巻はむらのない一定の筆致であることから、その底本は巻単位で寄せ集められたものではなく揃いの『源氏物語』写本であった可能性が高い。池田本は、鎌倉末期よりも更に遡る、揃いの『源氏物語』本文を忠実に伝えている可能性に満ちた伝本であるといえる。
鎌倉期成立当初の基幹本文四十八巻をそのまま保持している池田本は、向後、中心的な役割を果たす伝本となると思われる。

【解題】岡嶌偉久子

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