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古代山国の交通と社会 (こだいやまぐにのこうつうとしゃかい)
本体8,000円+税
初版発行:2013年6月30日 A5判・上製・408頁 ISBN 978-4-8406-2206-6 C3021
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山岳地域を生きた古代人の交流を探る
【内容説明】周囲を山地で閉鎖されながら活発な交流を続けた古代社会を、交通、生業と信仰、「政治学」を切り口に徹底解明!
【目次】序−山国の古代交通研究の意義− 鈴木靖民
Ⅰ 総 論−山国の世界−
1 山河海のコスモロジー 吉村武彦
2 七 道 制−東山道を中心に− 鐘江宏之
3 山道と海路−信濃国・越後国・会津郡と日本海交通− 川尻秋生
〔コラム〕山陽道の山道 西別府元日
〔コラム〕古代駅路の坂道はどの程度の傾斜まで可能か 木本雅康
Ⅱ 交通の諸相
1 中部山岳地域における駅制と地域社会 大隅清陽
2 山国の河川交通 中村太一
3 九世紀山麓駅家の経営—駅戸制度のオモテとウラ— 永田英明
4 川を上り峠を越える製塩土器 平野 修
5 大和と河内の峠道 近江俊秀
6 峠・境と古代交通 鈴木景二
7 静岡県西部における古代・中世の山地の交通路 松井一明
〔コラム〕山国の紀行−『更級日記』にみる坂・関・富士山− 佐々木虔一
Ⅲ 生業と信仰
1 杣と木材の採取と運送 小笠原好彦
2 牧と馬−馬の文化の受容と地域間交流− 傳田伊史
3 山国の寺−情報伝播からみた山国の交通− 山路直充
〔コラム〕山国の出土文字資料−上野国吾妻郡内出土墨書土器から− 高島英之
〔コラム〕山国から峠を越え、齎された蕨手刀 黒済和彦
Ⅳ 山国の「政治学」
1 東山道と甲斐の路 荒井秀規
2 三関と山国の交通−愛発関を中心に− 舘野和己
3 近江と琵琶湖−近江と琵琶湖が果たした山国の特質− 濱 修
4 アズマへの道と伊賀国 中 大輔
〔コラム〕東山道武蔵路 根本 靖
〔コラム〕峠・坂と文学 居駒永幸
〔付録地図〕東日本・西日本の駅家と駅路/畿内の駅家と幹線道路 中村太一
あとがき−本書の課題と概要− 加藤友康
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