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新天理図書館善本叢書3 日本書紀 乾元本2 神代下〔第1期2回配本〕 (しんてんりとしょかんぜんぽんそうしょ にほんしょき)
乾元二年(一三〇三)卜部兼夏写
本体29,000円+税
初版発行:2015年6月24日 菊倍判・上製・貼函入・168頁 ISBN 978-4-8406-9553-4 C3321
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【内容説明】■日本書紀乾元本二神代下(にほんしょき)〔乾元2年(1303)卜部兼夏写〈国宝〉〕
日本国の正史である「六国史」の第一書で、漢文を以って全30巻からなる編年体の史書。養老4年(720)、舎人親王らが勅を奉じて撰進した。巻三以降は、神武天皇より持統天皇11年(697)に至る人皇紀だが、冒頭巻一・二は「神代巻」とも称され、説話的記述を多く載せ、また「一書」として別伝異文が列挙されており、その編集姿勢は古くから史家の称賛を受けている。特に唯一神道卜部家では神典として尊重された。所収本は、乾元2年(1303)、卜部兼夏が累家の秘本を以って書写したもの。神代巻の完本としては、卜部兼方書写の弘安本に次ぐ古さで、卜部家作成の多くの『日本書紀』写本の原本となった。全巻に朱墨訓点が施され、また代々の秘説が紙背にまで及んで詳細に注されているのが特徴。吉田兼倶の自筆書入れなどは、彼が大成した神道説を考える絶好の材料である。高精細カラー版によって朱墨点・傍訓・注記の可読性が格段に
向上。吉田家の理論、古い時代の訓読を考えるうえで必須といえる。
〔解題〕遠藤慶太(皇學館大学准教授)/〔訓点解説〕是澤範三(京都精華大学准教授)
【著者情報】※researchmapなどへの外部リンクです
天理大学附属天理図書館、遠藤慶太、是澤範三
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