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尊経閣善本影印集成26 日本書紀〔第四輯 古代史籍〕 (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせいにほんしょき)
本体20,000円+税
初版発行:2002年4月30日 B5判・上製・貼函入・266頁 ISBN 4-8406-2326-0 C3321
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【内容説明】日本書紀 四巻〔巻十一・十四・十七・二十〕 平安後期写(国宝)
第2回配本26
養老四年(720)に撰上された、神代より持統天皇代に至る史書。三○巻に系図一巻が附されたが、系図は現存しない。古写本は、卜部家本系諸本と古本系統諸本の二群に分かれる。卜部家本は、諸本により三○巻が揃うが、鎌倉時代以降のものである。一方、卜部家本とは異なる伝来の、平安初の巻一(佐佐木信綱本・猪熊本・四天王寺本)・巻十(田中本)、寛平延喜頃の岩崎本(巻二十二・二十四)、院政期の書陵部本(巻十、巻十二~十七、巻二十一~二十四。別に南北朝の巻二)と北野本第一類(巻二十二~二十七)などの古本系諸本は、全三○巻を同一本で揃えることはあたはないが、卜部家本と異なる本文を保持することがあり、また古訓点を有するものがあり、それぞれ貴重である。
古本系の尊経閣本は平安後期の写本で、豊富な古訓点を有し訓読史料として重要である。巻十一・十七が藤原能信、巻十四が同頼宗、巻二十が同教通(996~1075)と道長の男達の手跡と伝えられる巻子本で、巻二十巻末紙背には「大二条殿御本」と教通所持本との注記がある。これらは九条家に伝えられ、のち三条西家の所蔵となった。
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