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新天理図書館善本叢書4 古語拾遺 嘉禄本・暦仁本〔第1期4回配本〕 (しんてんりとしょかんぜんぽんそうしょ こごしゅうい)
嘉禄本 嘉禄元年(一二二五)卜部兼直写/暦仁本 暦仁元年(一二三八)写
本体25,000円+税
初版発行:2015年10月24日 菊倍判・上製・貼函入・160頁 ISBN 978-4-8406-9554-1 C3321
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【内容説明】■古語拾遺嘉禄本・暦仁本(こごしゅうい)〔嘉禄本 嘉禄元年(1225)卜部兼直写〈重文〉 暦仁本 暦仁元年(1238)写〈重文〉〕
斎部広成が著した、平安時代初期の単行法「式」制定の資料として提出された書。大同2年(807)成立。内容は、平城天皇の召問に対し、斎部氏の立場をもって神代以来の祭祀の流れを概観したものである。記紀にはない所伝を含むことから、古代氏族伝承を考える上で示唆に富む。今回の大型判型カラー版により、古語拾遺の研究はもとより、吉田系卜部家の文庫史や中世神祇史研究の進展に資することが期待される。
嘉禄本は、嘉禄元年(1225)卜部兼直が藤原長倫本を書写したもの。乾元本日本書紀とならんで、吉田系卜部家の秘本として伝襲秘蔵されてきた。現存諸本中最古のもので、卜部系諸本の祖本でもある。本文に朱墨両様による声点や傍訓・返り点などが多く施されているのが特徴。
暦仁本は、暦仁元年(1238)僧寛英が書写したもの。嘉禄本に次ぐ古写本で、虫損著しく巻首を欠くが、ト部本とは別系の、伊勢本系統の真福寺本に連なる写本とされ、傍注の訓点に独自なものがみられる。
〔解題〕山本崇(奈良文化財研究所主任研究員)/〔訓点解説〕木田章義(京都大学大学院教授)
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