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神宮古典籍影印叢刊1 古事記・日本書紀上
品切・重版未定

神宮古典籍影印叢刊1 古事記・日本書紀上 (じんぐうこてんせきえいいんそうかん こじき にほんしょき じょう)

神宮古典籍影印叢刊編集委員会編/解題 鎌田純一・田中卓・西川順土・西宮一民・粕谷興紀

キーワード:
訓点 / 記紀 / 日本書紀 / 古事記

本体16,000円+税

初版発行:1982年4月30日 B5判・500頁 ISBN 4-8406-2051-2 C3321



伊勢神宮が秘蔵する神道学・国史学・国文学の基本資料を完全複製

【内容説明】神道の原古典である古事記・日本書紀、及びその注釈書である古事記裏書や、日本書紀私記・私見聞九点を集めた。これらは何れも、古事記・日本書紀自体の研究に有用であることは無論であるが、同時に中古・中世における記紀受容の迹を辿り、又各時代の国語史を探究するにも比類なき資料である。
「古事記上巻」(応永三十三年・春瑜写・1冊)
古事記の現存諸本は、大別して伊勢系・卜部系二系である。前系に属するものは、真福寺本・道果本・春瑜本があるが、道果本は上巻の後半を欠き、また春瑜の祖本とした道祥本は損傷甚しく、欠脱を補う上でここに複製する春瑜本の価値は大きい。更に春瑜本と真福寺本は、他の諸本に比べ近く、互に誤脱を補訂し合う点で、古事記の原形考察上重要なものである。
「古事記裏書」(応永三十一年・道祥写・1冊)
古事記の注釈書として現存最古の成書。従来、卜部兼文の著作とされていたが、伊勢度会神道発展期の古事記に対する注文の集成である可能性が高い。日本の古典と漢籍の引用文を配置している点に特色があり、現在他に見えない逸文を含み貴重。掲出本は、応永三十一年の道祥の書写で、現存諸写本の祖本である。複製本が二種あるが、現在入手困難。学界待望の書を、最新の技術で新たに複製した。
「日本書紀(巻第一・巻第二)」(明応八年・小槻雅久本写・1冊)
明応八年(1499)に小槻雅久が勧学院常住本を書写し、兼倶の口決を得て春蘭禅師に伝授したものを、某が転写し、さらに誰かが説明注・章段訓点・合点等は多く弘安本の面影を伝える。また、別筆で加筆された多くの注記は書記研究に多くの示唆を与える。
「日本書紀(巻第一)」(永正七年・大中臣國忠写・1冊)
永正七年(1510)大中臣國忠の筆になり、巻第一のみ現存。卜部系諸本の系統に入る荒木田章尚本を祖本とするが、かかる本が神宮祠官の手で写し伝えられて来たこと自体重要で、本書の意義もこの点に存する。類本に東山御文庫本、池内宏博士旧蔵本などがある。全巻にわたって句点、ヲコト点、訓読の類が付されており、国語史料としても注目すべき書である。

【目次】「古事記上巻」応永三十三年 春瑜写
「古事記裏書」応永三十一年道祥写
「日本書紀巻第一・第二」小槻雅久本写
「日本書紀巻第一」永正七年 大中臣國忠写


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