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史料纂集古記録編 第6回配本 隆光僧正日記1 (しりょうさんしゅうこきろくへん6 りゅうこうそうじょうにっき1)
発行:続群書類従完成会
続群書類従完成会発行
本体4,100円+税
初版発行:1969年 A5判・上製・函入・314頁 ISBN 4-7971-0286-1 C3321
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【内容説明】『史料纂集』は、史学・文学をはじめ、日本文化研究上必須のものでありながら、今日まで未刊に終っていた史料を中核とし、さらに既刊のものでも、現段階において全面的に改訂を要することの明らかなそれを加えて、学界最高の水準で公刊するもの、『大日本古記録』と相並び相補う形で、各時代未刊重要史料の集成の実現をはかるものであります。
護持院隆光僧正(一六四九−一七二四)は徳川五代将軍綱吉の生母桂昌院の信任をうけ、綱吉の側近に侍して教俗両界を牛耳った。柳沢吉保と並んで文治主義を徹底させ、元禄文化時代の出現を促した。生類憐れみの令の発案者として、とかくその悪名のみが語られるが、この自筆日記から、隆光の真姿がさぐれようし、またこれを追うにいたった爛熟期徳川政権の実態が究明されるだろう。
〔収録範囲〕
1692〔元禄5〕~1698〔元禄11〕
○綱吉月の異常を天変として怪しむ
○隆光綱吉に月星合宿の理を説明す
○綱吉知足院に一切経を奉納(黄檗山の摺経)
○渡唐天神の掛物
○綱吉守本尊を隆光に所望す
○柳原保明邸へ御成り
○興教大師五百五十年忌
○牧野成貞言語障碍を病む
○鷹司房輔関東に下向
○尾張光友隠居
○木下順庵中庸講義
○隆光乙訓寺を拝領
○保明川越城主となる
○綱吉論語大学三綱領を講釈す
○霊雲寺を真言律の関東本山となす
○将軍家光の落胤徳円と申す者町奉行へ来る
○法隆寺宝物の江戸開帳
○徳川将軍家は新田氏の裔
○本庄宗資邸へ桂昌院を同道して御成
○両国橋花火見物
○隆光を大僧正昇任護持院の称号を下され僧録に任ず
○お伝の方を五の丸様と称す
○神田明神祭礼
○綱吉桂昌院と同道し護持院参詣
○回向院の伊勢関地蔵開帳
○大地震
○阿蘭陀人の御礼
○八重姫水戸吉孚へ輿入
○安井算哲二星の怪異を上申す
○寛永寺厳有院廟及び輪王寺門跡焼失(天海以来の旧記焼失)
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