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証言 本能寺の変【史料で読む戦国史①】 (しょうげん ほんのうじのへん)

藤田達生著(三重大学教授)

本体3,400円+税

初版発行:2010年6月2日 A5判・上製・カバー装・340頁 ISBN 978-4-8406-2048-2 C0021



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史料で読む戦国史シリーズ①
従来の常識・通説に左右されることなく、「本能寺の変」を史料に基づき検証!
本能寺の変研究を織田政権論の重要なテーマとして位置づける

【内容説明】●百家争鳴の本能寺の変を、良質の史料群により証言!
●史料編には、関係史料(合計117点)を収録。
●各史料には、読み下し文を付し、本文中にて平易な解説を加える。


■本能寺の変の実像を暴く!
本事変に関わる基本史料を紹介し、読み下し文を付し解説を加える。
 このクーデターの分析を通して、室町幕府最後の将軍、足利義昭とその幕府の実態を明らかにし、それをもとに織田政権論を再検討する。

①足利幕府は、元亀4年(1573)7月、義昭の追放により滅亡したのか?
②義昭の亡命政権「鞆幕府」の実態は?
③江戸~明治にかけて「つくられた」信長・義昭・光秀の歴史像とは?

本書によって、良質の史料を解読・解釈し、立論するという歴史学の方法を追体験し、さらには、教科書レベルの「常識」を疑うことの重要性を「体感」できる。

10年来、「本能寺の変」を研究テーマとし、数々の論考を発表してきた筆者の集大成。

【目次】はじめに
 本能寺の変ブーム 戦後歴史学の陥穽 小著のねらい

プロローグ —明智光秀は逆臣だったのか?—
 信長の改革思想 謀反の正当性

第一章 信長の西国政策
1 荒木村重の謀反
 謀反の端緒 信長包囲網に属す 脆弱な織田政権
2 四国政策の変更
 光秀と長宗我部氏 三好秀次の誕生 
コラムⅠ 幕府衆としての光秀
 秀吉と長宗我部氏 派閥抗争
3 秀吉の長宗我部氏攻撃
 長宗我部元親の外交 羽柴—三好ライン 派閥抗争の勝者 西国支配構想
 〔第一章 史料編〕

第二章 天下統一の最終段階
1 紀伊国の幕府方勢力
 将軍亡命 紀州惣国一揆 
コラムⅡ 紀州惣国一揆か「雑賀惣国」か?
 雑賀攻撃 高野山攻撃
2鞆の「公儀」
 なぜ鞆の浦なのか 公方御所 幕府の陣容 義昭の花押と文書 幕府財政 外交権
3 西国出陣
 秀吉の調略 揺れる海賊家中 四国攻撃 長宗我部氏の危機 
コラムⅢ 三日前でも挙兵は決断できていなかったのか?
 〔第二章 史料編〕

第三章 「安土幕府」の時代
1 安土行幸
 行幸計画 遷都構想 「安土幕府」 幕府とはなにか 空前の政権
2 改革イデオロギー
 天下人としての荘厳 外交戦略 困惑する朝廷
3 三職推任
 将軍推任へ 将軍任官のねらい 反信長勢力と朝廷
コラムⅣ 似て非なるもの—安土城天主と大坂城天守—
 〔第三章 史料編〕

第四章 本能寺の変
1 光秀の密使派遣
 越中魚津城の攻防 クーデター計画 史料批判をめぐって
2 従軍武士・周辺住民の証言
 家康の臣従 供応役をめぐるトラブル 謀反に踏み切る
3 クーデター決行
 愛宕百韻 六月二日の意味 将軍推任への回答
4 政権構想と支持基盤
 信長燃ゆ 合流する勢力 幕府再興 義昭のアプローチ
5 公方の画策
 上洛命令 義昭の誤算 落日の「鞆幕府」
コラムⅤ 各地に残る光秀伝承
 〔第四章 史料編〕

第五章 太閤と神君の神話
1 備中高松の講和
 備中高松城 講和締結 戦場の駆け引き
コラムⅥ 光秀の密使は捕まったのか?
2 復元「中国大返し」
 情報戦を制する 作られた神話 名分にこだわる光秀
3 天下の再建
 下剋上 幕府衆の最期 将軍権力のゆくえ
4 「神君伊賀越え」
 わずかな手がかり 基本文献 推定ルート 由緒の創造
 〔第五章 史料編〕

エピローグ—信長スクール—
 改革者とは 不世出の思想家 時代の教育者

おわりに
 通説を疑う 本能寺の変と現代
史料解題
初出一覧
文献一覧
本能寺の変の推移


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