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史料纂集古記録編 第171回配本 新訂増補 兼見卿記1 (しりょうさんしゅうこきろくへん171 かねみきょうき1)

斎木一馬・染谷光広校訂/金子拓・遠藤珠紀新訂増補版校訂

キーワード:
正親町天皇 / 織田信長 / 吉田兼右 / 足利義昭 / 明智光秀 / 神道 / 村井貞勝 / 織豊期 / 兼見卿記 / 豊臣秀吉 / 吉田兼見

本体13,000円+税

初版発行:2014年5月20日 A5判・上製・函入・280頁 ISBN 978-4-8406-5171-4 C3321



神祇大副吉田兼見(1535~1601)の日記
長らく品切であった第1・第2を全面改訂し、復刊!

【内容説明】『史料纂集』は、史学・文学をはじめ、日本文化研究上必須のものでありながら、今日まで未刊に終っていた史料を中核とし、さらに既刊のものでも、現段階において全面的に改訂を要することの明らかなそれを加えて、学界最高の水準で公刊するもの、『大日本古記録』と相並び相補う形で、各時代未刊重要史料の集成の実現をはかるものであります。

神祇大副吉田兼見(一五三五−一六一〇)の日記。兼見は吉田神道の宗家、吉田社神主の家職を承けて神道管領長上を称し、全国の神職に対して、補任その他神道伝授等につき絶大なる権勢があった。神事に関する記載のほか、変転する中央政界の情勢、特に信長・秀吉・家康らの有力武将達の動静に詳しく、社会および学芸等に関する記載も豊富で、安土桃山時代の最も重要な史料である。

〔収録範囲〕
1570〔元亀元〕~1581〔天正9〕


 新訂増補と続刊の辞

 本書は、続群書類従完成会より、斎木一馬氏・染谷光廣氏の校訂で刊行された。第1は昭和46年に、第2は同51年に刊行され、同62年にそれぞれ重版がなされた。織豊期における重要な古記録のひとつとして続刊刊行が学界から強く要望されながら校訂者のご逝去などもあり、中絶したまま約40年を経過し重版からも25年以上が経過している。
 この間、天理大学附属天理図書館に吉田兼見自筆にかかる『兼見卿記』原本12冊(文禄2年から慶長14年まで)が収蔵され、同館の岸本眞実氏により『ビブリア』に全文が紹介されたことにより、あらためて同記の重要性に対する認識が高まっている。
 このたび、天理図書館所蔵本を含め『兼見卿記』(全6冊)の刊行を再開する運びとなった。続刊再開にあたり、既刊2冊についても品切れ状態が続き、入手困難な現状をふまえ、学界・研究機関の要望に応えるべく新訂増補版として新たに刊行することとする。
 今回の改訂にあたり、近年の研究の進展を受け、傍注・標出を中心とする改訂を全面的におこない、需要に応ずることとした。
新訂補注などの修正箇所
 第1 1,265箇所
 第2 1,168箇所


●父兼右存命中でありながら家督を譲られ、吉田神道を継承して、時々の武家権力と結びながら吉田神社の維持に腐心する吉田兼見(当時は兼和)の活動が注目される。

●元亀年間から天正9年まで、耳に入ってくる織田信長の勢力拡大の動き、明智光秀・村井貞勝らとの交流による、信長とその周辺の情報が細かく記載されている。

●天正3年の信長による公家に対する新知宛行、権大納言・右大将任官、翌4年の興福寺別当職相論における公家奉行衆の処分、天正九年における馬揃、信長に対する左大臣推任、正親町天皇譲位問題など、信長と朝廷の関係を知るうえで基本となる記事を掲載。

●天正7年11月における誠仁親王二条御所移徙後、親王御所の昇殿を聴されたことにより、他の公家たちとの日常的交流が活発になり、公家社会の動静についても詳しく記されることになる。


○信長軍を率いて上洛
○本願寺一揆摂津福島に信長の軍を攻む
○浅井朝倉坂本に着陣
○信長六角承禎と和す
○毛利輝元厳島社遷宮のため兼右の下向を請う
○中臣祓之抄は兼倶自筆にあらず
○兼右薨ず
○義昭と信長との間に不和の雑説あり
○信長義昭の所行沙汰の限りなりという
○義昭と信長和議なる
○信長近江において大船を作る
○信長分国中在所に課して幅三間の道路を造る
○信長義昭を山城槙島に攻む
○信長長篠に勝頼を破る
○信長越前に出陣し一揆を平ぐ
○古今伝授の内日本紀神代巻中の不審につき藤孝の問に答う
○松永久秀信長に背き信貴山城に拠る
○安土において法華宗と浄土宗との法論行わる
○喧嘩防止のため相撲停止
○梵舜の茶湯に赴く
○信長在岡城の捕虜男女五百余人を焼殺す
○本願寺光寿石山を退城す
○惟任光秀坂本にて連歌興行
○信長京都において馬汰を行わんとし光秀をして分国中に布達せしむ
○信長丹後国に検地を行い藤孝に与う


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