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広橋守光—戦国期公家官僚の実像— (ひろはしもりみつ せんごくきくげかんりょうのじつぞう)

柴田真一著

本体予価14,000円+税

初版発行:2026年7月 A5判・上製・函入・650頁(予定) ISBN 978-4-8406-2658-3 C3021



戦国期に公家社会と武家政権の狭間で尽力した武家伝奏・広橋守光。
その日々の政務を綴った日記「守光公記」を徹底精読し、守光の生涯を通じて当時の公武関係の実態や社会状況を多角的に解明する。

【内容説明】「守光公記」は、戦国時代に武家伝奏を勤めた公卿広橋守光(1471~1526)の日記である。翻刻は、国立歴史民俗博物館蔵ならびに宮内庁書陵部蔵の自筆原本を底本として『史料纂集古記録編守光公記』(以下『守光公記』)全2冊が刊行されている。最も特徴的なのは、日記中に書状や女房奉書など計585点もの文書が書き写され、古記録でありながら文書史料としても非常に有益な点である。室町幕府との交渉記録や関連文書が詳細に記された内容からは、武家伝奏として公武間の折衝に心を砕く守光の実像がうかがえる。「守光公記」は、まさに戦国期の政治史における一級史料である。

本書は、『守光公記』の校訂者が、同書刊行後の研究の中で「守光公記」について網羅的に検討した内容をまとめたものである。
「守光公記」の詳細な書誌情報をはじめ、史料読解のために、守光の生涯の主要な出来事や家族のほか、学芸や信仰、交友、守光時代の広橋家の家人等について論じる。また、守光が武家伝奏として様々な交渉に関わった37ヶ所の禁裏料所について、「守光公記」の関連記事を煩をいとわず全て掲出して詳解する。さらに、翻刻・校訂に際し調査した人名・地名・事柄を再検証し、新たな理解や事実を明らかにする。巻末には守光年譜と、『守光公記』全2冊および索引の正誤表、禁裏料所の現在地比定を示す参考図版を掲載する。古記録読解のための基礎的な参考書やデータベースの紹介、広橋家歴代当主やその他の中世公家日記の概説も収録し、初学者でも利用しやすい内容とした。
本書は、「守光公記」を徹底活用するために必読の書である。より深い内容理解のために、『守光公記』全2冊との併読を推奨する。

【目次】第一章 公家日記と「守光公記」
1公家日記について
2「守光公記」について

第二章 守光の私生活
1守光の生涯
2守光の家族
3守光時代の広橋家領
4広橋邸
5守光の信仰
6守光の学芸
7守光の交友
8守光に仕えた人々

第三章 守光の仕事—禁裏料所と守光の関わりについて—
1室町時代の禁裏料所
2守光が交渉に関わった禁裏料所
(ア)室町殿・管領との交渉〔(1)小野山 (2)灰方庄・荒野新田 (3)道澄寺 (4)紙漉田 (5)栗作庄 (6)山国庄 (7)上村 (8)氷所 (9)阿賀庄〕
(イ)守護・国人などとの交渉〔(1)一采女養料 (2)栗真庄 (3)十七ヶ所 (4)白粉座 (5)益田庄・桑名 (6)美濃御料所 (7)上吉田庄 (8)川北庄 (9)河合庄 (10)日月蝕御料所 (11)一青庄 (12)出雲御料所 (13)穂積庄余田本所分 (14)香山保・恒吉保 (15)鳥取庄 (16)服部関 (17)斎宮関 (18)朝餉関〕
(ウ)その他〔(1)紙公事・紙課役・紙駄別・皮筵公事・皮筵課役・筵公事 (2)粟津供御人 (3)小野郷枝関 (4)常盤 (5)山科七郷・山科郷 (6)和泉国国衙 (7)東国御料所 (8)船木庄 (9)小塩保 (10)細川庄〕

第四章 「守光公記」から分かる新事実
1興福寺慈恩院片岡絵の鑑賞
2金春元安禅鳳の永正九年「東向」下向と「守光公記」演能記事
3戦国時代の貴重品の運搬方法と一牛斎紹鉄
4「かん田」とよばれた加田二郎左衛門
5専修寺住持職相論と甘露寺元長
6後土御門天皇皇女大慈光院宮岡殿の薨去

第五章 「守光公記」疑問点の検討
1摂津掃部頭
2畠山亀寿
3藤波
4摂津国片□
5足利義稙源氏長者
6毘沙門富鎰
7鶯発一声
8箸を拾う
9開闔飯尾貞運
10禁野交野山のにし
11川原八町
12あか井の兵衛大夫

あとがき
守光年譜
『守光公記』第一・第二正誤表
巻末図版


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