八木書店 出版物・古書目録

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尊経閣善本影印集成第八輯 平安古記録(全11巻) (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせい)

第56冊 小右記 一(第1回配本/2016年6月〔既刊〕)
第57冊 小右記 二(第2回配本/2016年8月〔既刊〕)
第58冊 小右記 三(第3回配本/2016年11月〔既刊〕)
第59冊 小右記 四(第4回配本/2017年2月〔既刊〕)
第60冊 小右記 五(第7回配本/2017年11月〔既刊〕)
第61冊 小右記 六(第8回配本/2018年2月〔既刊〕)
第62冊 小右記 七(第9回配本/2018年5月〔既刊〕)
第63冊 小右記 八(第10回配本/2018年8月〔既刊〕)
第64冊 小右記 九 (第11回配本/2018年11月)
第65冊 水左記(第5回配本/2017年5月〔既刊〕)
第66冊 台記〔宇槐記抄・宇槐雑抄・台記抄〕(第6回配本/2017年8月〔既刊〕)

前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕加藤友康・尾上陽介

本体358,000円+税

初版発行:2016年6月25日 A4判・上製・貼函入・平均266頁、総2926頁 ISBN 978-4-8406-2298-1 C3321



平安貴族が書き継いだ克明な日記を手にとって調査・鑑賞する
【高精細カラー版】

【内容説明】●所収書目【全5点】

「小右記」
 平安時代中期の公卿、藤原実資(九五七~一〇四六)の日記。著者の出自と政治的位置とに伴う情報の豊かさと正確さ、それを記録する意欲の強さと表現能力の高さを兼備し、貴族の日記として代表的であるだけでなく、平安中期の基本的な史料として貴重。政治・儀礼・社会・家族・宗教・文化などの実態を知る最高の史料。尊経閣文庫では、古写本として全三十七巻を所蔵。本史料の自筆本は現存しないが多くの伝本があり、なかでも平安・鎌倉時代の書写になる尊経閣文庫所蔵本は伏見宮家旧蔵本、九条家旧蔵本(ともに宮内庁書陵部所蔵)などと並んでもっとも古く、質・量ともに極めて優れた古写本といえる。

「水左記」平安後期自筆二巻〈国宝〉・室町期写一冊
 平安時代後期の公卿、源俊房(一〇三五~一一二一)の日記。他に記録の少ない、摂関期から院政期への移行期を記述の対象としており、また、藤原氏の日記ではあまりみられない記事(薬師寺最勝会関係など)を有するなど、公卿にまで上りつめた源氏の日記としても貴重である。現存諸本で最も注目されるのが、具注暦に自筆で記された暦記八巻で、うち二巻が尊経閣文庫の所蔵(他の六巻は宮内庁書陵部所蔵)。現存する公卿の自筆暦記としては、藤原道長の『御堂関白記』についで古い。暦記は、記載スペースが限られることから、一日に書くべきことが多く存するとき、記述を紙背に続ける(裏書)、あるいは切断して別紙を挟み込む(継入紙)といった工夫がなされるが、『水左記』自筆暦記では継入紙はほとんどみられず、夥しい数の裏書が存する点が特徴といえよう。他に古写本は少なく、抄出本とはいえ、本冊所収の三条西家旧蔵本(室町期写)も重要な位置を占め、自筆暦記とこの抄出本とで、現存記事の大半を占める。

「台記」( 「宇槐記抄」三冊/室町期写 「宇槐雑抄」一冊/室町期写 「台記抄」一冊/室町期写
 平安時代末期の公卿、藤原頼長(一一二〇~一一五六)の日記『台記』の抄出本。『台記』は、当時の朝儀・公事の詳細を記すほか、鳥羽院政下の政治や社会事象に対する頼長独特の判断が積極的に語られており、保元の乱に至る経緯を探る第一級の史料である。尊経閣文庫には『台記抄』一冊・『宇槐記抄』三冊(ともに三条西公条筆)・『宇槐雑抄』一冊(室町時代写)などが伝わる。『台記』の自筆本は現存せず、鎌倉時代の古写本や江戸時代以降の新写本が伝わるが、尊経閣文庫所蔵の抄出本はこれらの欠誤を補訂するところが少なくない。


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