出版物
新撰年中行事 (しんせんねんじゅうぎょうじ)
本体10,000円+税
初版発行:2010年8月10日 A5判・上製・函入・264頁 ISBN 978-4-8406-2043-7 C3021
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新出史料!
三蹟の一人として有名で藤原道長と同時代を生きた藤原行成が1000年前に著した幻の儀式書を翻刻・初公開
【内容説明】●平安中期の公卿、藤原行成が著した幻の書「新撰年中行事」を、東山御文庫本の調査で発見された伝本により精確に翻刻。ここに新出史料の全貌を初公開。
●著者は三蹟の一人で、古記録『権記』の著者としても有名な実務官僚の藤原行成(972-1028)
■知られざる平安時代の実態
同時期に成立した年中行事書「小野宮年中行事」などと比べて、3倍もの圧倒的な行事項目数を誇る等、これまで知られていなかった平安時代中期の実態を知る貴重本!
■未知の書籍の宝庫
「新撰年中行事」は諸書からの引用が多いのが特徴。現存しない書目も多く、知られざる書籍の逸文収集に大きく寄与。
■校異・解説・索引など充実の付録
引用された『延喜式』や『撰集秘記』などとの校異を示す。さらに解説、各種索引(典籍・史料名、年月日)を収録予定。
■新発見の行成関連著作も収録
新たに写本を確認した、「新撰年中行事」の別冊「行成大納言抄」(東山御文庫所蔵)や、現存する最古の除目書「行成卿除目小葉子」(国立歴史民俗博物館所蔵)も、あわせて翻刻掲載。
■新撰年中行事とは
藤原行成が著した平安時代中期の年中行事書。著作物の存在そのものは、『本朝書籍目録』(鎌倉時代に成立した現存最古の書籍目録)の記載から知られていたが、伝本の存在は確認されず、内容は諸書に引用された逸文が部分的に知られていただけにすぎなかった。近年、東山御文庫本の調査により、「年中行事」と外題して所蔵される古典籍が行成の著した『新撰年中行事』の完本であることが判明。平安中期の数少ない史料として活用が大いに期待される。
■藤原行成(972-1028)
平安時代中期の公卿。一条天皇、藤原道長に信任が厚かった。とりわけ能書家として著名で、能書としての多くの事績が伝えられる。日記『権記』(小社刊行中「史料纂集」収録)は平安中期を知る上での超一級史料。
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