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尊経閣善本影印集成49 無題号記録(『院御書』)・春玉秘抄〔第七輯 平安鎌倉儀式書〕 (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせい)

前田育徳会尊経閣文庫編

キーワード:
源有仁 / 後三条院 / 東山御文庫 / 式次 / 尊経閣 / 有職故実 / 院御書 / 儀式書 / 無題号記録 / 年中行事 / 春玉秘抄 / 除目 / 叙位

本体25,000円+税

初版発行:2011年9月20日 B5判・上製・貼函入・360頁 ISBN 978-4-8406-2349-0 C3321



第七輯完結!
除目・叙位に関する儀式書を収載

【内容説明】第49冊には、後三条天皇(1034−1073)の儀式書である『院御書』であることが判明した『無題号記録』と、後三条天皇の孫・源有仁(1103−1147)撰の『春次第』を治承二年(1178)に徳大寺実定(1139~1192)が改編した『春玉秘抄』を収める。
『春玉秘抄』は三条西家本を前田綱紀が書写させた精巧な透写本(模写本)である。三条西家本は戦前まで存在したが、一九四七年十月の京都での古典籍大市会で反町茂雄氏が出品しているのを最後に、所在不明となっている。その三条西家本を偲ぶ縁としても本書は貴重である。源有仁の儀式書には後三条天皇の『院御書』や白河天皇(1053−1129)の『本書』を引用しており、天皇の儀式作法を考える上でも重要な儀式書である。
『無題号記録』1巻は、叙位事(前欠)・女叙位、除目事(春外官・県召除目)・京官除目(秋除目・司召除目)からなる、平安時代の叙位儀・除目儀の作法や先例を記した儀式書で、前欠のため「無題号記録」として尊経閣文庫に収蔵されてきたが、源有仁撰の叙位・除目の儀式書に大量に引用される「院御書」と同文であることから、後三条天皇(1034−73、在位1068−72)の自撰による、叙位儀・除目儀の儀式次第・作法を書いた書であることが判明した。書写年代に関しては、鎌倉中期とされてきたが、近年、『古今和歌集』「高野切」第三種と筆跡が酷似していることから、1080−90年代とする説も提唱されている。更に『無題号記録』の除目儀部分は、明治大学図書館所蔵三条西家本『除秘鈔』(天文9年〔1540〕三条西家公条写、『明治大学図書館所蔵 三条西家本 除目書』収録)の前半部分と同文であることも判明した。『無題号記録』は『院御書』の現存最古の古写本で、全体像の復原に関しては、『除秘鈔』と共に不可欠な史料。

【目次】【所収書目】
「無号記録」(『院御書』)一巻/鎌倉中期写
「春玉秘抄」一巻/三条西家本の近世模写

【解説】田島公


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