出版物
史料纂集古文書編 第38回配本 朽木家文書1 (しりょうさんしゅうこもんじょへん38 くつきけもんじょ1)
本体13,000円+税
初版発行:2007年7月25日 A5判・上製・函入・240頁 ISBN 978-4-8406-6038-9 C3321
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朽木谷の地元に残る古文書群、初の活字化!
戦国時代の在地領主の実像に迫る
【内容説明】『史料纂集』は、史学・文学をはじめ、日本文化研究上必須のものでありながら、今日まで未刊に終っていた史料を中核とし、さらに既刊のものでも、現段階において全面的に改訂を要することの明らかなそれを加えて、学界最高の水準で公刊するもの、『大日本古記録』と相並び相補う形で、各時代未刊重要史料の集成の実現をはかるものであります。
○滋賀県朽木谷の朽木に伝わる古文書群。
(第2巻予価13,650円、2008年冬刊行予定 予約受付中)
○今回刊行の「朽木家文書」は、中世を中心に近世初期までの文書を二分冊で刊行。史料纂集古文書編収録の「朽木文書」は国立公文書館内閣文庫所蔵のもの。
○『戦国期室町幕府と在地領主』(小社刊行)との併読により、一層理解が深まる。
●史料纂集古文書編の既刊『朽木文書』(現内閣文庫所蔵)とは重複する文書は一切なく、すべて初めて活字化。
●第1巻には、正和5年(1316)~寛永8年(1631)までの文書136点を編年に収録し、78点におよぶ花押・印章一覧を付録。
●第2巻には、寛永8年(1631)以降、同15年(1638)までの文書と、年次未詳文書・解題・索引を付す。
●近年学会で注目されている朽木氏の財政帳簿類
●国内で唯一の慶長11年(1606)のキリシタン関係史料
●慶長13年(1608)の醍醐寺三宝院との山城国久多郷を巡る相論(朽木氏の情報収集を窺わせる新知見を含む)
以上、すべてが新たに翻刻される史料であり、中世末期~江戸初期の政治・経済・郷土史研究者必備の史料!
【収録】
①1316〔正和5〕~1631〔寛永8〕
付花押・印章一覧
②1631〔寛永8〕~1638〔寛永15〕
付年次未詳文書・解題・索引
【朽木氏とは】
宇多源氏を称する近江佐々木氏の庶流。その子孫信綱が、承久の乱の勲功賞として、鎌倉幕府より近江国高島郡朽木荘の地頭職に補任され、朽木氏を称す。室町期には、戦乱を逃れて足利義澄・義晴・義輝らが朽木に滞留し、朽木氏は将軍家の奉公衆となる。ついで、足利義昭・織田信長に従い、信長の越前退陣の際にその帰京を援助した。のち、豊臣秀吉に属し、関ヶ原では西軍についたが、途中より東軍方となり、大谷吉継の陣を破り西軍の潰滅をはかった。戦後、本家は朽木谷に残り、旗本や大名家(丹波福知山藩主)として明治維新を迎える。
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