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史料纂集古文書編 第17回配本 飯野八幡宮文書 (しりょうさんしゅうこもんじょへん17 いいのはちまんぐうもんじょ)
発行:続群書類従完成会
続群書類従完成会発行
本体6,000円+税
初版発行:1983年 A5判・上製・函入・168頁 ISBN 4-7971-0399-X C3321
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【内容説明】『史料纂集』は、史学・文学をはじめ、日本文化研究上必須のものでありながら、今日まで未刊に終っていた史料を中核とし、さらに既刊のものでも、現段階において全面的に改訂を要することの明らかなそれを加えて、学界最高の水準で公刊するもの、『大日本古記録』と相並び相補う形で、各時代未刊重要史料の集成の実現をはかるものであります。
本文書は、福島県いわき市平の飯野家に伝存する古文書で、南北朝時代の解明には欠くことのできない良質の史料である。南北朝期の伊賀氏の動向と八幡宮の成立と発展を伝え、さらに神道史や中世の土地制度史研究の好史料として注目される。成巻文書六巻と別巻三巻及び未成巻の二〇四通を収録。そのうち一〇七点については写真版をあわせて収め、古文書学学習の一助とした。
〔収録範囲〕
1204〔元久元〕~1686〔貞享3〕
○将軍頼嗣伊賀光宗を好島庄預所職に補任す
○好島庄内地頭寄合鳥居造立の配分をなす
○将軍守邦親王地頭好島泰行に好島山の公事を沙汰すべきを命ず
○伊賀盛光の家人等強盗を働くにつき盛光に陳状を催促す
○後醍醐天皇朝敵以外の知行地を安堵す
○足利尊氏伊賀盛光等の本領を安堵せしむ
○飯野八幡宮焼失につき北畠顕家好島東西地頭等に造営を命ず
○相馬親胤八幡宮に式部次郎跡を寄進す
○尊氏伊賀盛光に陸奥東海道検断職を安堵す
○石塔義憲飯野八幡社に今新田村を寄進す
○幕府盛光に八幡宮領の所務を全うするよう命ず
○岩城常隆飯野氏の陣役を止め神事に専心すべきを命ず
○北畠顕家伊賀盛光の勲功を賞す
○盛光足利方として常陸武生城に着到す
○盛光小田城攻め国府原合戦に軍忠を致す
○盛光足利方として奮戦す
○石塔義元宇津峯の南軍を撃たんとし盛光の兵を召す
○淡路房飯野八幡宮縁起を書く
○好島東庄放生会祭礼役注文
○解題
○編年目次
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