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史料纂集古文書編 第12回配本 朽木文書1〔オンデマンド版〕
在庫あり

史料纂集古文書編 第12回配本 朽木文書1〔オンデマンド版〕 (しりょうさんしゅうこもんじょへん12 くつきもんじょ1)

1978年発行

奥野高廣・加藤哲校訂

本体7,000 円+税

初版発行:2023年7月31日 A5判・並製・カバー装・224頁 ISBN 978-4-8406-3413-7 C3321



長らく品切れの書籍を復刊!

【内容説明】『史料纂集』は、史学・文学をはじめ、日本文化研究上必須のものでありながら、今日まで未刊に終っていた史料を中核とし、さらに既刊のものでも、現段階において全面的に改訂を要することの明らかなそれを加えて、学界最高の水準で公刊するもの、『大日本古記録』と相並び相補う形で、各時代未刊重要史料の集成の実現をはかるものであります。

本文書は、近江高島郡朽木谷に居を構え、鎌倉期以来、主に湖西地方に勢力を扶植した朽木氏に伝わる古文書である。朽木氏の家領相伝の推移に関する文書が多く、中世の在地領主支配の実態を窮うことのできる史料として、誠に貴重なものである。また朽木氏は、南北朝以来将軍直属の親衛軍として活動し、特に足利義晴・義輝は朽木氏を頼って難を避けており、関係史料も豊富である。

〔収録範囲〕
1333〔元弘3〕~1517〔永正14〕
○朽木義信足利時家に属し新田義貞以下の南軍討伐
○朽木頼氏をして細川顕氏に属し南方に発向せしむ
○河内東条の凶徒を攻む
○六角氏頼と共に近江甲賀郡の南軍を討たしむ
○公武の和破るるにより義詮近江に至る
○義詮朽木氏秀を招く
○朽木稙綱を洛中巷所の代官職となす
○吉野発向につき上洛を催促す
○武田国信と越前敦賀に出陣
○足利義尚の大将拝賀に帯刀として供奉す
○六角高頼近江河上に築城
○山科七郷等の民禁中警固を廃す
○朽木材秀禁中警固を勤む
○前将軍義材の上洛を拒まんとす
○足利義藤朽木谷に移座す
○足利義晴の御供衆に召出さる
○池流平氏系図
○六角定頼近江小谷城に浅井亮政を攻む
○近江朽木庄内葛川地下人板商売の通路につき相論す
○要脚二千疋を針畑庄地下人に賦課
○前将軍義尹越前に移る
○朝倉孝景越前今庄に関を設け常垣与党を監視す
○高頼朽木義秀に出陣を命ず
○近江中浜以下三カ所の河関を六角氏の料所として据置く

【朽木氏とは】
宇多源氏を称する近江佐々木氏の庶流。その子孫信綱が、承久の乱の勲功賞として、鎌倉幕府より近江国高島郡朽木荘の地頭職に補任され、朽木氏を称す。室町期には、戦乱を逃れて足利義澄・義晴・義輝らが朽木に滞留し、朽木氏は将軍家の奉公衆となる。ついで、足利義昭・織田信長に従い、信長の越前退陣の際にその帰京を援助した。のち、豊臣秀吉に属し、関ヶ原では西軍についたが、途中より東軍方となり、大谷吉継の陣を破り西軍の潰滅をはかった。戦後、本家は朽木谷に残り、旗本や大名家(丹波福知山藩主)として明治維新を迎える。


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