出版物
史料纂集古記録編 第154回配本 教言卿記4 (しりょうさんしゅうこきろくへん154 のりとききょうき4)
本体14,000円+税
初版発行:2009年1月30日 A5判・上製・函入・384頁 ISBN 978-4-8406-5154-7 C3321
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室町初期の公家社会を知る紙背文書や雅楽関連の別記を収録
【内容説明】『史料纂集』は、史学・文学をはじめ、日本文化研究上必須のものでありながら、今日まで未刊に終っていた史料を中核とし、さらに既刊のものでも、現段階において全面的に改訂を要することの明らかなそれを加えて、学界最高の水準で公刊するもの、『大日本古記録』と相並び相補う形で、各時代未刊重要史料の集成の実現をはかるものであります。
●中納言正二位山科教言(1328-1410)の日記。
●応永12年、山科家は火災にあい累代の記録を焼失するが、火事の翌日から78歳の教言が書き起こした日記。同時代には、他にあまり記録が残っておらず稀少かつ重要な史料。
●教言は足利義満と親交が深かったため、義満や室町幕府の周辺記事を収録。その他、禅僧の往来や、音楽・医薬関係の記事も豊富。
【第4巻収録内容】
応永年中楽方記 『教言卿記』『教興卿記』等から楽関係の記事を抜粋して編纂したもの。所収年次は応永12年(1405)から20年まで。この別記によって現在失われている『教言卿記』の記事を補うなど貴重である。山科家の家業の楽関係記事を一覧できる他、室町前期の雅楽研究に必須の資料といえる。筆者は『山科家礼記』を書き継いだ大沢久守である。
教言卿記紙背文書 日記の紙背に残った書状を余すところなく翻刻。本記(既刊①~③)と併読することにより、教言周辺の人々との関係がより一層理解できる。また、山科家の家領経済にかかわる記事や親族・公家・僧侶・医師などとのやりとりなどから、具体的な公家社会の動向が知られる。
〔収録範囲〕
応永年中楽方記 1405〔応永12〕~1413〔応永20〕・紙背文書
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