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史料纂集古記録編 第74回配本 妙法院日次記2 (しりょうさんしゅうこきろくへん74 みょうほういんひなみき2)
発行:続群書類従完成会
続群書類従完成会発行
本体7,400円+税
初版発行:1985年 A5判・上製・函入・346頁 ISBN 4-7971-0354-X C3321
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京都東山の妙法院坊官の日記、初の活字化!
【内容説明】『史料纂集』は、史学・文学をはじめ、日本文化研究上必須のものでありながら、今日まで未刊に終っていた史料を中核とし、さらに既刊のものでも、現段階において全面的に改訂を要することの明らかなそれを加えて、学界最高の水準で公刊するもの、『大日本古記録』と相並び相補う形で、各時代未刊重要史料の集成の実現をはかるものであります。
京都東山七条にある天台の名刹妙法院の坊官が、元禄七年(一六九四)より明治九年(一八七六)まで約二百年にわたって書継いできた同寺の記録。本書は、寺の歴史だけに止まらず、朝廷・公家・京都所司代・町奉行などの動勢や、幕府の公家政策、京都の庶民生活、学問・芸術にわたる文化人の活動、天変天災の実情等、広汎な内容を含み、学界未知の史料が少なくない。
〔収録範囲〕
1701〔元禄14〕~1707〔宝永4〕
○西陣織業者より糸払底の訴えにより商人の売惜み買占めを禁ず
○酒の安売を禁ず
○婚姻の節石礫を打つ事重ねて禁ず
○浪人高坂武兵衛借宅の願い
○商売に上方筋は金銀ともに滞りなく使用すべき触書
○妙法院門跡の由緒書及び知行書付を両伝奏に遣す
○九条輔実女徳川吉通に嫁す
○百日目付豊国巡見
○五畿内近国蔵入物の指示
○米穀不足のため酒造制限及び米などの相場の引下げを布告す
○たばこ栽培届出づべき触書
○再び生類憐れみの触
○江戸地震のため将軍に御機嫌伺を出す
○関東地震につき祈祷
○参勤御暇の節道中込合わざるよう注意
○柳沢吉保は御側衆威勢の人
○幕府朝廷へ一万石加増
○善光寺阿弥陀仏八坂庚申堂にて開帳
○洛中洛外抜参り流行(毎日四五百人に及ぶ)
○桂昌院薨去
○町方踊り華美にならざるよう達あり
○境内七条河原新家建築の届出
○三十三間堂へ盗人侵入銭箱を開けんとして逃亡
○寒造酒の制限量及び新造酒停止
○富くじ禁止
■妙法院日次記〔全25冊〕
京都東山七条の天台宗の門跡寺院である妙法院の坊官が、寛文12年(1672)より明治9年(1876)まで約200年にわたって書き継いできた記録。単に寺の歴史だけに止まらず、朝廷・公家・所司代・町奉行などとの交渉や、江戸幕府の公家政策、町屋を中心とした庶民の生活、学問・芸術にわたる文化人の活動、天変地異等、江戸時代研究の一大史料。
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