八木書店 出版物・古書目録

  • twitter
  • Facebook

出版物

在庫あり

新天理図書館善本叢書27 奈良絵本集 5 (しんてんりとしょかんぜんぽんそうしょ ならえほん)

天理大学附属天理図書館編

本体33,000円+税

初版発行:2019年8月24日 A4判・上製・貼函入・266頁 ISBN 978-4-8406-9577-0 C3393



【高精細カラー版】
伝本の稀な室町末期から江戸極初期までの逸品に加え、多彩な作品群の中から優品24点を精選し全8巻に収録!
高精細カラー版により、微細な色遣いが一目瞭然に!

【内容説明】[1]いはやものがたり(室町末期写、二冊)
〔解題〕金光桂子
 鎌倉時代の物語歌集『風葉和歌集』にみえる散佚物語『いはや』の改作かとされる継子譚。継母に疎まれた対屋の姫は、太宰府に下る途次で殺されるところ、海士夫婦に助けられ岩屋で養われていた。数年後、姫は関白の息子である二位の中将に見出されて妻となり、北の政所と仰がれた。本文の一部や絵詞の書き込まれた画が半分以上を占め、奈良絵本としての古態を示す。また、文章で菱形や蝶、七宝など様々な形を表した点も特徴的である。室町末期の南都連歌師紹九筆とも伝える大型奈良絵本。

[2]じやうるり(室町末期写、二冊)
〔解題〕石川透
 源義経を主人公とする判官物の一つで、薬師の申し子である浄瑠璃御前との恋物語。金売吉次の供として矢作の宿に着いた義経は、土地の浄瑠璃姫と結ばれるが、別れを惜しみつつ、奥州へ向かった蒲原宿で病に倒れる。浄瑠璃御前の御所における泉水の描写や四季の彩り、御前の才色兼備なるところや衣装の豪華さを事細かに述べる段は、まさに節事・景事であり、浄瑠璃節への胚胎を感じさせる。本書の挿画は全て中央に雲形を描き、上半分に本文を記しているのが特徴的である。室町末期の書写と考えられる大型奈良絵本。

■解題web公開
https://catalogue.books-yagi.co.jp/files/pdf/d9784840695770.pdf

■関連リンク:週刊読書人ウェブ 紙面掲載特集(2019年4月19日)
奈良絵本は面白い! 戦国~江戸期の暮らし・風俗・文化を読み解く
石川透・齋藤真麻理 講演載録
https://dokushojin.com/article.html?i=5336


購入する


お客様情報

ご注文について

Googleブック検索で八木書店の出版物が全文検索できます。