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新天理図書館善本叢書 第12巻 世俗諺文 作文大躰〔第2期3回配本〕 (しんてんりとしょかんぜんぽんそうしょ せぞくげんぶん・さくもんだいたい)
【重要文化財】世俗諺文 鎌倉初期写 一軸
【重要文化財】作文大躰 鎌倉中期(十三世紀)写 一軸
本体30,000円+税
初版発行:2017年10月24日 A4判・上製・貼函入・232頁 ISBN 978-4-8406-9562-6 C3381
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【内容説明】『世俗諺文』は唯一伝存する現存最古の俗諺集成である。『三宝絵』『口遊』の撰者源為憲(—一〇一一)が、藤原道長の長子頼通のために撰述、寛弘四年(一〇〇七)成立。当時流布した俗諺・成句を集め、その出典を示し、「今案」や「私云」として自らの説を付記する。百五十二門六百三十一章を上中下の三巻に所収、中下巻は伝存せず、上巻も唯一の伝本である。引証する典籍は七十余種に及び、「良薬苦於口」「温故知新」等、後世長く人口に膾炙したものが少なくない。詳細な傍訓や声点が付されている。 所収本は東寺観智院に伝来した鎌倉時代初期の写本で、上巻一軸に二百二十一章を収め、本文とほぼ同時代と思われる別筆の校異訂正を施している。
『作文大躰』は作文や句法の実例を示した詩文作法書である。『中右記』で知られる藤原宗忠(一〇六二—一一四一)等の編になる詩文作法書。平安時代中期の成立とされるが、室町時代末期頃まで幾度か増補改編された。文を題目・比喩・詩賦等に、また筆(散文)を詔・檄・奏等の諸体に分って、作文の作法や文筆の句法を実例を以て示し、作詩や四六文を作る参考とした。 所収本は東寺観智院所伝、鎌倉時代中期の書写になり、国訓・送り仮名を加え、上欄外には朱注がある。もと二巻で、うち下巻を欠いて上巻一軸。『作文大躰』諸本の源流に位置するもので、成立時の古態を留めており資料的価値は高い。
〔解題〕後藤昭雄(大阪大学名誉教授)〔訓点解説〕山本真吾(白百合女子大学教授)
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