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尾州家河内本源氏物語 第3巻 (びしゅうけかわちぼん げんじものがたり)
本体28,000円+税
初版発行:2011年8月15日 B5判・上製・函入・320頁 ISBN 978-4-8406-9343-1 C3393
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「源氏物語「河内本」原本か 研究者調査 膨大な修正跡確認」
『朝日新聞』名古屋版(2013年12月23日)で紹介!
最新の原本調査により源親行稿本の可能性が指摘される重要写本の全貌をオールカラーで影印!
源氏物語本文研究に新たな画期をなす必備資料!
【内容説明】原本は名古屋市蓬左文庫所蔵(重要文化財)。
●岡嶌偉久子による厳密な原本調査により、多量にして多様な本文修正・改訂が本文書写と時期を離れないものであること、料紙準備の段階から「河内本」作成が企図されていたことが窺われ、尾州家本が河内本最古写本にとどまらず親行稿本そのものである可能性が指摘されるに至った。源氏物語本文研究深化の状況に鑑み、その要となる重要写本の全貌をカラー版で精緻に影印する。
●尾州家河内本源氏物語について
鎌倉時代に源光行・親行父子による源氏物語本文の研究・校訂によって作成された河内本(父子ともに河内守であったことに由来)の最古写本として伝わり、54帖が揃った源氏物語の写本としても現存最古の一つである。 本文は厚手の鳥の子料紙、表紙には重厚美麗な装飾料紙を用いた大和綴の大型冊子本で、鎌倉中後期頃書写の41巻と室町前期頃書写の後補13巻より成り、元来は54巻54冊であったものを後に23冊に合綴。「夢浮橋」巻末に金沢(北条)実時の奥書があり、尾張徳川家に伝えられて現在は名古屋市蓬左文庫所蔵。重要文化財に指定されている。
その本文には句読朱点・振り漢字が施され、全面にわたり多量の削訂・朱墨両様の見せ消ち・補入による本文修正が重ねられて複雑な様相を呈しており、精確な影印版刊行が待たれていた。
【目次】第3巻 澪標・蓬生・関屋・絵合・松風・薄雲
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