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大学文化資源の情報発信—演博改革の10年鳥越館長の時代
在庫僅少

大学文化資源の情報発信—演博改革の10年鳥越館長の時代 (だいがくぶんかしさんのじょうほうはっしん)

早稲田大学演劇博物館

キーワード:
早稲田大学 / 情報発信 / 意識改革 / 鳥越文蔵 / 演劇博物館 / 情報公開

本体10,000円+税

初版発行:2013年3月25日 A5判・上製・カバー装・356頁 ISBN 978-4-8406-9679-1 C0070



博物館所蔵の貴重資料の情報公開ノウハウを具体的に示す
GCOE獲得に至る改革の全貌を明らかに

【内容説明】演劇博物館は、昭和3年の開館以来、演劇およびその関連資料が膨大に蓄積されていった。資料の概要は、貴重書はいうに及ばず、絵画・ポスターなどの美術資料、衣裳・道具などの立体資料、音源・映像などの時間資料など多種多様の資料が、未整理のまま保管されていた。1988 年に就任した鳥越文蔵館長は、これらの資料を広く公開することを最大の課題として、資料公開の体制を整備した。具体的には、職員・研究助手の意識の改革を伴う公開に対しての具体的な方法・手段の確立である。
 本書は、鳥越館長時代の職員・助手が行った作業のノウハウを具体的・客観的に記す。例えば、上記資料の分類方法を提示する他、資料の保存のための修復・補修の方法などである。さらに、インターネットを使った使用の公開方法・海外展示の段取り、各種イベント開催の方法を示した。
 また、これらの改革を経た早稲田大学演劇博物館に対する識者の評価を集めた。
 本書は、全国の博物館・資料館の効率的な情報発信のために、必読の書である。

【早稲田大学坪内先生記念演劇博物館】
1928(昭和3)年10 月、坪内逊遙博士が古稀の齢(70 歳)に達したのと、その半生を傾倒した「シェークスピヤ全集《全40 巻の翻訳が完成したのを記念して、各界有志の協賛により設立されました。以来、演劇博物館には日本国内はもとより、世界各地の演劇・映像の貴重な資料を揃えています。錦絵46,000 枚、舞台写真200,000 枚、図書150,000 冊、その他衣装・人形などの演劇資料52,000 点をあわせて、数十万点にもおよぶ膨大なコレクションは、70 年間培われた“演劇の歴史” そのものといえるでしょう。演劇人・映画人ばかりでなく、文学・歴史・朊飾・建築をはじめ、様々な分野の方々の研究に貢献しています。

【目次】口絵(1988~1999年に収蔵した貴重資料20点をカラー図版で掲載)
 はじめに 演劇博物館館長 竹本幹夫
 私の演博的自叙伝 元演劇博物館館長 鳥越文蔵
第一章 改革の展開と総括
1.新体制の確立 元演博事務長 嶋根 繁
改革の着手/公開に向けた一歩—所在調査・データ入力の開始/収蔵庫の整備拡張へ
2.基盤整備 元演博事務長 嶋根 繁
演劇博物館振興基金の発足/資料公開・情報発信をめざして/収蔵環境の改善をめざして/情報発信・海外展・改修
第二章 演劇情報の発信—整理・目録・データベース化
1.館蔵資料の公開に向けて
(1)貴重書・錦絵(赤間亮)・博物(松山薫)・視聴覚(佐藤嘉子)・和書(吉田克己)・洋書(澤田敬司)
(2)貴重資料の補修 永井美和子
(3)館蔵資料の充実 和田 修、細井尚子
(4)目録・図録一覧 八木雅子
2.展示施設等の刷新 八木雅子
3.提携館・分館構想 東晴美、細井尚子
第三章 七十周年記念事業の展開
1.海外展・「世界の中の日本演劇《点(ニューヨーク展・ミュンヘン展) 高山 茂
2.七十周年記念行事・記念講演 嶋根 繁
3.双柿会再編とボランティアの導入 高山 茂
4.記念戯曲賞 伊藤 洋
5.『日本演劇史年表』の刊行 高山 茂
第四章 演博改革の成果
演博改革十年の意味(座談会) 鳥越文蔵・野村万作・渡辺保
演博改革の成果 奥島孝康・篠田正浩・ドナルド キーン・松崎仁(他各界の識者全16吊予定)
近時申報 鳥越文蔵
付・演劇博物館記録(昭和63年~平成10年)
 あとがき 前演劇博物館館長 伊藤 洋
 コラム 蔦を切った話/バリアフリーにならなかった話/トイレ改修について/「夢《を語る/島田正吾ひとり芝居二題/演劇博物館補修の会について/双柿会再始動の頃


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