八木書店 出版物・古書目録

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出版物

源経信筆 琵琶譜
在庫あり

源経信筆 琵琶譜 (くないちょうころたいぷえいいんしりーず みなもとのつねのぶひつ びわふ)

宮内庁書陵部編

本体87,379円+税

初版発行:1990年4月1日 巻子本・1軸 ISBN 4-8406-2015-6 C3373


院政初期の才人源経信筆、九条兼実相伝奥書の琵琶譜を初公開!

【内容説明】後二条関白師通以後摂関家に伝えられたことが窺われ、現存する十一世紀の楽譜として世界でも稀な貴重資料。飛雲漉き込みの料紙をカラーコロタイプ印刷で再現した完全複製。
『源経信筆琵琶譜』は、伏見宮家に伝来した楽書群の中の一巻で、『古文書時代鑑』や『日本書蹟大鑑』に一部分が紹介され、夙にその存在は知られていたが、全容はほとんど知られていない。本書は詩歌管弦のいずれにも秀いで、ことに琵琶では桂流の始祖とされ、また能書としても知られる院政初期の才人源経信(1016~1097)の筆になる琵琶の譜で、九条家の祖、九条兼実(1149~1207)が、応保三年(1163)にその父前関白忠通から下賜されたこと、兼実の曽祖父後二条関白師通が所持していたものであることを示す相伝奥書を書き、さらに第一紙と第二紙、第二紙と第三紙の継目の裏二箇所に、違う時点で署名を加えている、めずらしい資料である。内容は琵琶の調子譜と楽曲の譜であるが、筆者や所蔵者がそれぞれの時代を代表する著名人である点、文学や歴史等の分野にとっても、きわめて貴重な資料といえよう。すでに和歌文学研究の分野では、本書の経信の筆跡を手掛かりに、国宝「十巻本歌合」と経信の関わりが解明されている。平安貴族の教養として、詩歌管弦と並称されるが、音楽関係の資料の伝存は稀少で、研究も遅れている。経信の始めた桂流の琵琶の演奏法は一世を風靡したが、経信没後は急速に衰え、鎌倉初期すでに桂流を弾くものは僅かで、その譜を見ることも稀であったと伝えられる。本書の今後の研究が待たれるところである。なお、本書は飛雲とよばれる平安時代特有の料紙に書かれており、美術的な面からも注目される。飛雲とは、紙を漉く際に、藍と紫に染めた繊維を、雲が浮遊するような形に漉き込む、独得の技法によるもので、国宝「元暦校本万葉集」をはじめ和歌の切などにみられる装飾紙である。

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