出版物
史料纂集古記録編 第229回配本 院中御湯殿上日記1 (しりょうさんしゅうこきろくへん いんちゅうおゆどののうえにっき)
全3冊予定
本体予価14,000円+税
初版発行:2026年9月20日 A5判・上製・函入・240頁 ISBN 978-4-8406-5229-2 C3321
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安土桃山期の朝廷と天下人・豊臣秀吉との関係を伝える同時代史料を当時の原本から翻刻!
【内容説明】『院中御湯殿上日記』は安土桃山時代の正親町院の院御所の女房たちによる業務日記である。天正15年(1587)から天正19年(1591)までの5年間、通年の日記が残る。
正親町院は、弘治3年(1557)に即位し、天正14年11月に、70歳余で孫の和仁親王(後陽成天皇)に譲位した。天皇の生前譲位は、後花園天皇以来123年ぶりのことであった。正親町院は文禄2年正月(1593)に崩御するため、本記はほぼ上皇時代を網羅している。
史料纂集では全3冊で紹介の予定で、第1冊目の本冊では天正15年正月記~天正16年5月記を紹介する。
内容は、院の動静を主に、後陽成天皇や当時の天下人豊臣秀吉との関係、さまざまな院中・禁中での行事、任官・叙位等に関する記事、また和歌・香・能などの文化的記事も見られる。同時期に後陽成天皇の禁中の『御湯殿上日記』も残されているが、比較的簡略な記載であり、欠失部分もある。本記は後陽成天皇の『御湯殿上日記』と補完し合い、当時の朝廷の様子を知ることができる史料としても重要である。
禁中の『御湯殿上日記』は15世紀半ばから継続して記されるが、本記は院中の『御湯殿上日記』として初めての例となる。また中世の『御湯殿上日記』の多くが江戸時代の写本であるのに対し、本記は同時代に書かれた原本と推測され、その執筆の在り方を探ることが可能である。これらの点からも貴重な史料である。
今回の翻刻にあたっては、東京大学史料編纂所所蔵本を底本とし、注・標出を付し利用の便宜を図った。
【目次】【所収】天正15年(1587)正月~天正16年5月
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