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尊経閣善本影印集成 第十輯 古文書(全12冊) (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせい)

前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕藤井讓治・尾上陽介

本体予価345,000円+税

初版発行:2021年12月25日 B5判・上製・貼函入・平均220頁予定 ISBN 978-4-8406-2300-1 C3321



古代から中世、戦国時代、近世初期まで、多くの未公開文書を含む約2500点をオールカラーで刊行!

【内容説明】第十輯古文書―古代から近世初期まで、多彩な史料約二千五百点―
京都大学名誉教授 藤井讓治
東京大学史料編纂所教授 尾上陽介

尊経閣文庫の古文書―前田綱紀の集中的採集と分類、近代の再編成による古文書群―
 前田育徳会尊経閣文庫には、加賀藩前田家が収集した古文書が多数収蔵されている。その多くは五代藩主前田綱紀(松雲公)の時代に集中的に採集され、綱紀は古文書を「武家手鑑」、「古蹟文徴」、「事林明証」といった形で分類・整理した。明治時代に入って、前田侯爵家の手によってその再編成が意図され、江戸時代以来の「古蹟文徴」「事林明証」といった古文書群を解体し、「尊経閣古文書纂」として再整理された。「尊経閣古文書纂」は、元の所蔵先ごとにまとまって伝来した古文書群を「諸家文書」(「一条文書」など十六群)、「社寺文書」(「石清水八幡宮文書」など十七群)とし、その他の古文書を「編年雑纂文書」とした。「編年雑纂文書」のうち、朝鮮出兵や外交文書など内容別にまとめられるものは「朝鮮文書」「外国文書」「俳人等文書」「宗教関係文書」とし、その他を年次順に番号を付けて「編年文書」、年代・内容不明の史料や断簡類を「未定文書」として整理している。さらに、昭和初期には旧来の「武家手鑑」を再編成し、新たに「武家手鑑」三帖(重要文化財)が作製された。

その内容と特徴―古代から近世初期まで、在地史料も多数、原型を留める古文書など―
 尊経閣文庫の古文書の内容と特徴を簡単に紹介すると、奈良時代の正倉院文書である「買新羅物解」七通(編年文書のうち、重要文化財)を上限とし、平安時代から鎌倉・室町時代の朝廷・武家政権の発給文書(院宣、下文・下知状・御教書、奉行人奉書など)、戦国大名や織田・豊臣政権の発給文書(朱印状や書状など)が多数含まれている。また、加賀藩地域にまつわる古文書も多く、「諸家文書」の「得田文書」「得江文書」「吉見文書」はその関係で収集されたものである。さらに「社寺文書」や「編年文書」「未定文書」には、売券や寄進状、譲状といった在地史料も多く含まれる。成巻されているものもあるが、大部分は一紙物であり、中には裏打ちが施されていないものや、懸紙に収納され切封が残っているものもあり、古文書の原型を知る上でも貴重である。

カラー版刊行の意義―これまで未公開の文書群の全容がカラー版の豊富な情報で明らかに―
 このように多彩な内容を含む尊経閣文庫の古文書については、そのうちの一部が、現在東京大学史料編纂所及び京都大学文学部日本史古文書室に架蔵されている影写本・写真帳や、文庫とその関係者の編纂による『武家手鑑』、『史料纂集 籠手田文書』、『史料纂集 石清水文書』、『鎌倉遺文 補遺編』等の影印本・活字本によって、研究者に公開利用されてきた。しかし、それらに採録されていない古文書が多数存在しており、その全容はほとんど知られてこなかった。この度、文庫が所蔵する古文書のうち、「武家手鑑」と「尊経閣古文書纂」を中心とした古代から近世初期までの史料約二千五百点が、尊経閣善本影印集成の第十輯としてカラー影印刊行されることになった。高精細カラー図版により、これまでのモノクロ影印本や活字本では得られなかった情報も読み取ることが出来る。今回の第十輯刊行によって、古代から近世にわたる歴史研究や古文書学の進展を期待したい。


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