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尊経閣善本影印集成73 外記日記(新抄)2・享禄二年外記日記・建治三年記〔第九輯 鎌倉室町古記録〕 (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせい)

前田育徳会尊経閣文庫編/〔編集委員〕加藤友康・尾上陽介/〔解説〕遠藤珠紀・高橋典幸

本体予価36,000円+税

初版発行:2020年8月25日 A4判・上製・貼函入・252頁 ISBN 978-4-8406-2373-5 C3321



記録類が少ない鎌倉時代後期の政治史を知る「外記日記(新抄)」や、文書行政の実務に携わる外記が筆録した「享禄二年外記日記」、鎌倉幕府の評定衆で問注所の執事の公務日記「建治三年記」を収録

【内容説明】●外記日記(新抄)
 中原氏西大路流の中原師種(生没年未詳)による日記。十四世紀半ばに中原師栄によって書写された。文永元年~同四年(一二六四~六七)・弘安十年(一二八七)の五年分を所収する。記録類が少ない鎌倉時代後期において、政治史的に重要な記事を多く含み、貴重である。
 尊経閣本は唯一の古写本であり、他の写本は尊経閣本の系統となる。『続史籍集覧』に「新抄」として翻刻されるが、国会図書館本が底本で、良質な写本の公開が望まれていた。紙背文書は『大日本史料』で一部翻刻されているが、今回の影印により全容が初めて公開される。

●享禄二年外記日記
 室町時代後期に朝廷の事務官として活躍した外記、清原業賢(一四九九~一五六六)の日記。享禄二年(一五二九)分が現存する。文書行政の実務に携わる立場の人物が筆録した記録として価値が高い。
 尊経閣本は自筆原本。これまで未翻刻であり、今回の影印により初めて公開される。

●建治三年記
 鎌倉幕府の評定衆で、問注所の執事だった太田(三善)康有(一二二九~九〇)の公務日記。建治三年(一二七七)正月から十二月までの六十八日分の記事を抄出し幕府へ提出したものである。わずか六十八日だが、文永・弘安の役の中間にあたり、当時の緊迫した時局を反映する記事がみられるなど貴重である。
 尊経閣本は康有自身が抄写した金沢文庫旧蔵本に属する唯一の自筆原本で、重要文化財に指定される。

【目次】【所収書目】
「外記日記(新抄)」一〔所収〕弘安十年(1287)
「享禄二年外記日記」〔所収〕享禄二年(1529)
「建治三年記」〔所収〕建治三年(1277)


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