八木書店 出版物・古書目録

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梁塵秘抄詳解 神分編 (りょうじんひしょうしょうかい じんぶんへん)

永池健二編

本体13,000円+税

初版発行:2017年8月5日 A5判・上製本・カバー装・416頁 ISBN 978-4-8406-9764-4 C3092



平安時代後期の流行歌謡を集成した『梁塵秘抄』の精髄、当時の民衆の心を映し出す神分歌を新たな視座で徹底注釈!
後白河法皇が最も重視した神分歌全35首を、底本の影印を掲げ詳解!
底本は天理図書館所蔵の孤本(巻第二・竹柏園旧蔵本)

【内容説明】◆『梁塵秘抄』巻二の神分編全35首について、底本(天理図書館所蔵)の影印を掲げ、次いでその翻刻、校訂本文、先行諸説の要点を示した上で、語釈と考察を加えた。
◆語釈では、歌謡の世界を理解する手がかりとなるよう、解釈に関わる語の用例を具体的に提示した。
◆考察では、成立の背景や歌謡史・文学史上の位置、配列上の意義などを明らかにし、歌謡の独自な表現世界を摘出した。
◆巻末には解題・付記の他、「『梁塵秘抄』歌謡初句索引」、「日吉山王二十一社一覧」、「主要寺社所在図・寺社案内」を収載し、便に供した。

●『梁塵秘抄』とは— 後白河天皇(1127−1192)撰。「今様」とよばれる平安時代後期の流行歌謡を集成した書。歌詞集、口伝集を合わせて全二十巻と推定されるが、早くに散逸。今日まとまって伝存するのは、口伝集巻第十と歌詞集の巻第二、及び口伝集巻第一と歌詞集の巻第一のごく一部を見本的に抄出抄写した合巻の三種のみである。従来、口伝集巻第十が知られているにすぎなかったが、明治44 年に和田英松によって巻第二が発見され、佐佐木信綱によって広く世に紹介された。書写年代が江戸後期まで下がると推定される転写本であるが、他に伝本が存在しない孤本(天理図書館所蔵)である。
—古代から中世へと転換する激動の過渡期の民衆生活を映し出す、他に類を見ない貴重な歌謡資料!


【執筆者一覧(50 音順)】
植木朝子(同志社大学教授)
内田 源(大阪府立四條畷高等学校教諭)
岡本大典(岡山県倉敷市立福田南中学校教諭)
佐々木聖佳(甲南大学講師)
佐藤幸代(奈良県香芝市立香芝西中学校教諭)
田中寛子(大阪市立大学都市文化センター研究員)
田林千尋(京都造形芸術大学講師)
辻 浩和(川村学園女子大学准教授)
永池健二(元奈良教育大学教授)
西川 学(関西外国語大学短期大学部准教授)
藤井隆輔(智辯学園奈良カレッジ講師)
松石江梨香(大阪府立東大阪支援学校教諭)


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