出版物
市井展の全貌—淡交会、珊々会、尚美展から東京会まで(戦前編) (しせいてんのぜんぼう—たんこうかい、さんさんかい、しょうびてんからとうきょうかいまで せんぜんへん—)
本体20,000円+税
初版発行:2012年8月31日 A4判・上製・貼函入・538頁 ISBN 978-4-8406-7015-9 C3071
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第7回野上紘子記念 アート・ドキュメンテーション推進賞受賞!
百貨店美術部や日本画商(新画商)が開催した東京に於ける展観の記録
竹内栖鳳《斑猫》、川合玉堂《峰の夕》などが出品され、作家の自由な作品発表の場であり、生活に彩りを添える販売の場であった市井展! 近代美術作品の発表の実態をくまなく網羅!
【内容説明】竹内栖鳳《斑猫》、川合玉堂《峰の夕》などが出品され、作家の自由な作品発表の場であり、生活に彩りを添える販売の場であった市井展! 近代美術作品の発表の実態をくまなく網羅!
本書には、明治43年4月の三越第1回現代大家半切画会から昭和19年12月14日、銀座資生堂にて開催された関尚美堂日本画小品展までの500余り市井展を収録した。市井展の記録の第一次資料は主催者発行の展覧会図録だが、販売目録という側面があり、現存するものは極めて少ない。これを基本としつつ、図録のないものは、『塔影』『阿々土』などの雑誌を元に、各展観の概要を記録した。
各展覧会の記載内容は、展観の主催者(会名)・場所・期間・出品作品及び執筆者、図録以外の雑誌などに掲載された図版の出典、主な同時代評などである。
本書収録の延べ作品点数は、約11,000点。その中から約4,100点の図版を参考図版として掲出。
公設展覧会などに出品されていない大家・気鋭作家の作品の書誌の解明、および従来知られていない作品との遭遇が期待できる労作。巻末に、作家別収録図版一覧を付す。
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