八木書店 出版物・古書目録

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尊経閣善本影印集成 第七輯 平安鎌倉儀式書(全10巻) (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせいへいあんかまくらぎしきしょ)

第46冊 内裏式(第1回配本/2010年8月〔既刊〕)
第47冊 本朝月令要文・小野宮故実旧例・年中行事秘抄(第7回配本/2013年5月〔既刊〕)
第48冊 雲図鈔(第3回配本/2012年1月〔既刊〕)
第49冊 無題号記録(『院御書』)・春玉秘抄(第2回配本/2011年9月〔既刊〕)
第50冊 春除目抄・京官除目次第 他(第10回配本/2016年5月〔既刊〕)
第51冊 禁秘御抄(第8回配本/2013年8月〔既刊〕)
第52冊 局中宝(第4回配本/2012年8月〔既刊〕)
第53冊 夕拝備急至要抄・参議要抄(第5回配本/2012年12月〔既刊〕)
第54冊 羽林要秘抄・上卿簡要抄(第6回配本/2013年4月〔既刊〕)
第55冊 消息礼事及書礼事 他(第9回配本/2015年11月〔既刊〕)

B5判平均240頁予定(第48冊のみA4判横本)/本体平均23,400円

前田育徳会尊経閣文庫編

本体234,000円+税

初版発行:2010年8月31日 B5判(第48冊のみA4判横本)・上製・貼函入・総2,742頁、平均275頁 ISBN 978-4-8406-2297-4 C3321



第七輯完結!
日本文化の基層を育んだ年中行事・有職故実など儀式書を精選!
古代・中世の歴史・文学・文化研究に必携

【内容説明】●所収書目【全21点】

内裏式〔室町後期写 1冊〕
 平安前期に成立した日本で最初の勅撰儀式書。朝廷の儀式を整備するために嵯峨天皇の命で右大臣藤原冬嗣らが編纂にあたり、弘仁12年(821)に奏上された。尊経閣文庫本は、本来の序文を残しており貴重。本朝月令要文〔室町時代写 1冊〕 平安中期に惟宗公方によって編纂された『本朝月令』の抄出。年中行事の起源等を古記から引用。

小野宮故実旧例〔松平定信旧蔵 1冊〕
 平安中期に藤原実頼によって編纂。父忠平の故実を受け継ぎ小野宮流故実を創設、筆録した。

年中行事秘抄〔延応元年(1239)写 1巻〕
 朝廷の年中行事について諸書を引用し解説した書。鎌倉初期に著され、著者は未詳。

雲図鈔〔正和5年(1316)写 1巻〕
 藤原重隆著、永久3年(1116)から元永元年(1118)の間に成立。雲図とは雲上の指図の意味で、内裏の行事を図で示すことを指す。彩色図を多数収め、本集成ではオールカラーで影印予定。

無題号記録(『院御書』)〔鎌倉中期写 1巻〕
 平安中期に成立した叙位・除目に関する書。前欠であることから「無題号」の「記録」とされてきたが、東山御文庫本『叙位記 中外記』との比較検討から、後三条院の編纂にかかる儀式書『院御書』であることが判明。

春玉秘抄〔三条西家本模写 1巻〕
 平安後期に源有仁が撰集した春除目の式次第書で8巻からなる。「春玉」は春除目のこと。

春除目抄〔天文11年(1542)写 2巻〕
 国司など外官を任命した春除目に関する書。各種除目の中で春除目は最も大規模で重要な朝儀。

京官除目次第〔1巻〕
 秋に行われる京官の任命儀式、秋除目の儀式次第を記した書。平安時代に成立したと推定され、著者は未詳。

県召除目記〔元禄3年(1690)写 1巻〕
 春除目(外官除目)の記録。鎌倉時代に入って、県召除目の称が用いられるようになる。

禁秘御抄〔室町後期写 1冊〕
 順徳天皇によって著され、承久3年(1221)成立と推定される。『順徳院御抄』『建暦御記』などとも称される。宮中の宝物・殿舍、恒例・臨時の儀式次第、天皇と側近の心得るべき故実・芸能などについて説く。

局中宝〔室町初期写 5冊〕
 鎌倉時代に中原師光が撰集した局務家の手記。内容は貞応・嘉禄頃まで引用。『局秘抄』『師光抄』とも称される。清原氏と共に大外記を世襲してきた中原氏は、少納言局の実務を掌握し、局務家を形成した。

夕拝備急至要抄〔三条西家本 応永2年(1395)写 1冊〕
 鎌倉後期成立、藤原兼仲撰か。蔵人の執務のための参考書。「夕拝」は蔵人のこと。

参議要抄〔室町中期写 1冊〕
 平安末期の成立と推定され、著者は未詳。朝廷公事における参議の作法を説く書。佚書の引用も多い。

羽林要秘抄〔室町中期写 2冊〕
 鎌倉初期の成立、藤原定能著。近衛武官の諸儀における作法故実を示した書。別名『羽林抄出』。

上卿簡要抄〔大永元年(1521)写 1冊〕
 朝儀諸行事における上卿の作法を記した書。尊経閣文庫本は大永元年に松木宗藤が書写。

消息礼事及書礼事〔仁治元年(1240)写 1冊〕
 鎌倉初期に平親範の撰集と推定される書。消息や書状の形式などについて記す。

大臣二人為尊者儀〔鎌倉末期写 1巻〕
 成立年代、著者など未詳。書名は書出による。

大要抄〔仁和寺心蓮院本 1冊〕
 建保・承久年間に成立。正治年間の大内十二門・大内裏・車立事他、日常に心得るべきものを記す。

大内抄〔室町中期写 1冊〕
 成立年代、著者など未詳。東西二京の坊名、大内裏の殿舎・堂楼・諸門の名目・位置を記す。

暇服事〔室町末期写 1冊〕
 成立年代、著者など未詳。近親者の喪に際して、係累の範囲・服喪の期間を令文や記録を引用する。


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