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日本史研究叢書 大原幽学とその周辺
在庫あり

日本史研究叢書 大原幽学とその周辺 (にほんしけんきゅうそうしょ おおはらゆうがくとそのしゅうへん)

木村礎編

本体7,800円+税

初版発行:1981年10月5日 A5判・上製・貼函入・832頁 ISBN 4-8406-2009-1 C3321


幕末の農村改革を目指した巨人の徹底解明!

【内容説明】幕末期、その思想「性学」を農村革命に実践、東総の地に曙光を投じたが、幕府の弾圧、門人、農民に累及の責を負って自決した浪人、大原幽学の徹底的総合研究。「幕末~近代初期の日本の歴史を基底部から照射する“幽学とその周辺を巡る諸問題”」との視座から十年の歳月を費して、厖大な根本史料を博捜・精査。従来の研究では不十分な、幽学がおかれた政治的経済的条件を明らかにし、「性学」の発展、周辺への影響を追求する。

【目次】例言

序章 展望
1 研究史の観観/2 本書の意図と方法/3 本書各編の展望

第一編 大原幽学の行動と思想
一 「漂泊」の幽学(木村礎)
〔補論1〕 大原幽学の出自について/〔補論2〕 近江伊吹山松尾寺及び僧提宗について
二 活動の開始―信州上田・小諸の門人たち―(横山十四男・青木歳幸)
1 上田における道友/2 上田における活動/3 小諸における道友/4 小諸における性学運動
三 東総における交遊と活動(松沢和彦)
1 足跡の概略/2 初期の交遊/3 性学の始まり/4 教化地域の設定/5 東総退去の通告/6 東総回帰から定住まで
四 性学の思想(木村礎)
1 景物と書/2 各種の短文/3 易/4 「性学趣意」/5 「微味幽玄考」/6 門人による受容
五 性学の仕法(木村礎)
1 教導方式と組織/2 各種仕法
六 先祖株組合と性学金融(渡辺隆喜)
1 性学と先祖株/2 先祖株組合の実態/3 先祖株組合の変質/4 性学仕法の財政構造/5 共同購入と菅谷家/6 道友金融の展開過程/7 先祖株組合崩壊の原因
七 門人群像(木村礎・松沢和彦)
1 「神文」と門人/2 主要男性門人/3 主要女性門人
八 破局(木村礎)
1 領主の表彰/2 改心楼の建設/3 荒海村教導所の建設/4 改心楼乱入事件/5 弾圧/6 破門/7 裁判/8 辛酸/9 裁決/ 10 自殺

第二編 幕末期東総の知的状況
一 寺子屋と村社会(鈴木秀幸)
1 問題/2 村の寺子屋/3 寺子屋師匠の実態/4 筆子の実態
二 和歌の展開と村社会(鈴木秀幸)
1 研究課題としての地方文学史/2 和歌への接近/3 歌会の実態と変容/4 その後の和歌活動/5 歌人間の交流/6 俳諧との/7 和歌・俳諧と幕末~明治期の村社会
三 蔵書に見る知的状況―平出・宇井・林家の場合―(平野満)
1 研究の視角/2 入手方法/3 書物の成立年による分類/4 刊・写の別/5 各家蔵書の分類と傾向
四 豪農平山家の思想(栗原四郎)
1 天保前後の諸問題/2 性学運動と平山正義の幽学観/3 「時事」文書の意義
五 下総国学―宮負定雄を中心として―(川名登)
1 平田篤胤の来遊/2 下総の平田門人/3 宮負家と下総松沢村/4 宮負定雄と「農業要集」/5 大原幽学と宮負定堆

第三編 村社会の変質
一 所領構成と領主支配(神崎彰利)
1 下総国香取郡の所領構成/2 干潟地域の領主と所領/3 領主と村々
二 幕末期東総の社会経済的状況―万歳朽を中心に―(門前博之)
1 万歳村と治右衛門家/2 商品経済の様相/3 社会的状況
三 東総豪農の存在形態(栗原四郎)
1 地域的概観―研究史にかえて/2 土地集積過程の性格/3 地主経営の展開/4 醸造業と半プロ層/5 総括
四 東総における一村方地主の農業経営―米込村杉崎家を中心に―(和泉清司)
1 米込村と杉崎家/2 農作業/3 稲の品種変遷/4 農業経営の収支/5 要約―性学仕法との差
五 「天保水滸伝」の世界(藤野泰造)
1 博徒史研究の意義と課題/2 「天保水滸伝」の世界/3 さまざまな問題

第四編 幽学没後の東総社会と性学の動向
一 明治前期の村落構成と性学門人層―千葉県香取郡干潟地域について―(藤田昭造)
1 千葉県の産業構造/2 諸村の階層構成/3 諸村の性学門人
二 小学校と学習結社(鈴木秀幸)
1 公教育の成立と展開―林彦兵衛と万力学校/2 地域の学習運動
三 性学組織の拡大と思想的変質(木村礎)
1 二代目教主遠藤良左衛門/2 門人の増加/3 施設の拡大と修行形態の変化/4 「丹精」強化と「八石」の組織/5 性学の思想的変質/6 教部省傘下/7 弾圧と逮捕―明治国家と性学/8 遠藤の客死
四 性学の分裂と再建(木村礎)
1 三代目教主石毛源五郎/2 石毛時代の性学/3 対立そして分裂/4 新旧両派対立の思想的根底/5 石毛の追放と八石性理学会の創立

終章 位置と意味(木村礎)
あとがき―研究経過を中心に

『大原幽学とその周辺』関係年表
索引

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