出版物

尊経閣善本影印集成44 江談抄〔第六輯 古代説話〕 (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせいごうだんしょう)
「江談抄」一巻 寛元三年写(重要文化財)
本体21,000円+税
初版発行:2008年8月31日 B5判・上製・貼函入・176頁 ISBN 978-4-8406-2344-5 C3321
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最高峰の古典文庫から至宝の蔵書を精選!
【内容説明】〔書誌解説〕石上英一(東京大学史料編纂所教授)・菊池紳一(前田育徳会常任理事)・田島公(東京大学史料編纂所教授)・橋本義彦(前田育徳会理事)・吉岡眞之(国立歴史民俗博物館教授)
〔訓点・訓読解説〕沖森卓也(立教大学教授)・宮澤俊雅(北海道大学名誉教授)・山本真吾(白百合女子大学教授)
「日本霊異記」仁和寺心蓮院本 一冊〔巻下〕 嘉禎二年写(重要文化財)
「三宝絵」真字本(醍醐寺蔵本の写し) 三冊 正徳五年写
「日本往生極楽記」 一冊 鎌倉前期写(重要文化財)
「新猿楽記」 三種各一巻〔弘安本・古鈔本・康永本〕(重要文化財)
「三宝感応要略録」 高山寺本 三冊 寿永三年写(重要文化財)
「江談抄」一巻 寛元三年写(重要文化財)
「中外抄」一巻〔下巻 久安四年記〕 建暦二年写(重要文化財)
【目次】江談抄〔寛元三年写〈重文〉〕
大江匡房が語る故実、神事・仏事等々、談話集の嚆矢!
は博学な公卿として著名な大江匡房(一〇四一~一一一一)が語る公事・故実等の言談を、蔵人藤原実兼が筆録したとされる談話集。「江」「談」の偏をとって『水言鈔』とも題され、その写本は古本系と類聚本系に大別される。
尊経閣本は古本系であり、実兼の孫、醍醐寺座主勝賢が所持していた醍醐寺本の系統と考えられている。延応二年(一二四〇)具注暦の紙背に記されており、寛元三年(一二四五)の奥書を有する重要な古写本である。後世に改編された類聚本に対して、筆録言談の本来の体裁を存しているといわれる。
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