八木書店 出版物・古書目録

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出版物

日本古代木簡字典
品切・重版未定

日本古代木簡字典 (にほんこだいもっかんじてん)

独立行政法人国立文化財機構 奈良文化財研究所編

本体2,200円+税

初版発行:2008年6月20日 B6判・並製・カバー装・200頁 ISBN 978-4-8406-2033-8 C3521



読売新聞・朝日新聞・毎日新聞・産経新聞など各紙絶賛!
古代を読み解くための基本字典を初公刊!
約千種5千文字の鮮明な字形を精選収録!
古代史・考古学・国語国文学・書道史等、諸分野にわたる必携必備の書

【内容説明】
●内容
・平城宮跡出土の木簡より精選した文字を収録した字典。
・約1万2千点の木簡(『平城宮木簡』一~六所収)より、字種約千、字数約5千文字を収録。
・字形の簡便な検索を主眼として編集し、実用的で使いやすい索引を付す。

●特長
・日本古代の木簡から文字を直接とった初めての字典。
・数多くの木簡調査に携わっている研究員が収録文字を選択。
・デジタル化した木簡画像から一文字ずつ抽出し、強調処理を施した鮮明で見やすい文字。


●推薦のことば
 漢字の深奥に迫るユニークな字書
 奈良大学教授 東野治之

 古代の史料を読むなら、崩し字よりも異体字をどれだけ知っているかで読む力に大差がつく。その異体字を含め、古代漢字の宝庫といえるのが、いまや厖大な蓄積のある木簡である。木簡から字母を採った字典ができたらと、かつて国文学の研究者と夢を語り合ったことがあったが、ここにその待望の字書が出現した。校正刷を部分的に見ただけでも、「学」が正字でばかり見えるかと思えば、「祢」のように略体でしか登場しない字がある。「正」はもっぱら行書で書かれ、「嗣」と「副」が異体字ではそっくりなど、眺めていて飽きない。
 本書は古代史といわず、いやしくも漢字に関心を持つ人には必携の書である。貴重な労作を公開された奈良文化財研究所当局に敬意を表したい。


●みどころ
 慎重かつ大胆な古代人の息吹
 奈良文化財研究所都城発掘調査部 馬場 基

 天平人の文字は、実に慎重かつ大胆だ。試みに「御」という字を見てみよう。「御」だけに「御丁寧」に書くか、というとそうでもない。形は似ているが画数が足りなかったり、筆順や画数は確かだが形が大きく崩れたり。どちらも自由な文字さえある。
 本書の編集では、高解像度でデジタル化した木簡画像を用いた。筆の運びや、時にはごまかしといった、様々な痕跡をできる限り鮮明に再現する様に努めて、画像処理を施した。無論、筆を足すようなことは一切行っていない。 かくして本書は完成した。日頃見慣れたつもりの古代の文字たちだが、こうして改めて向き合うと、その多様さと躍動感に圧倒されてしまう。
 皆様にも、是非本書から、彼ら古代人とその文字の息吹を感じていただければと思う。


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