八木書店 出版物・古書目録

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出版物

在庫あり

尊経閣善本影印集成 第四輯 古代史籍(全9冊) (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせい)

第26冊 日本書紀 本体20,000円(2002.4)
第27冊 釈日本紀一 本体30,000円(2003.6)
第28冊 釈日本紀二 本体30,000円(2004.3)
第29冊 釈日本紀三 本体30,000円(2004.10)
第30冊 古事記 本体26,000円(2003.2)
第31冊 古語拾遺 本体25,000円(2004.1)
第32冊 類聚国史一 本体33,000円(2001.11)
第33冊 類聚国史二 本体33,000円(2002.7)
第34冊 類聚国史三 本体33,000円(2002.11)

前田育徳会尊経閣文庫編 解説 石上英一・吉岡眞之・沖森卓也(『古事記』訓読解説)・月本雅幸(『日本書紀』『古語拾遺』訓点解説)

本体260,000円+税

初版発行:2001年11月15日 B5判・A4判横本・上製・貼函入・B5判平均287頁・A4判横本平均342頁、総2,910頁 ISBN 4-8406-2294-9 C3321


最高峰の古典文庫から至宝の蔵書を精選!

【内容説明】日本書紀 四巻〔巻十一・十四・十七・二十〕 平安後期写(国宝)
第2回配本26
 養老四年(720)に撰上された、神代より持統天皇代に至る史書。三○巻に系図一巻が附されたが、系図は現存しない。古写本は、卜部家本系諸本と古本系統諸本の二群に分かれる。卜部家本は、諸本により三○巻が揃うが、鎌倉時代以降のものである。一方、卜部家本とは異なる伝来の、平安初の巻一(佐佐木信綱本・猪熊本・四天王寺本)・巻十(田中本)、寛平延喜頃の岩崎本(巻二十二・二十四)、院政期の書陵部本(巻十、巻十二~十七、巻二十一~二十四。別に南北朝の巻二)と北野本第一類(巻二十二~二十七)などの古本系諸本は、全三○巻を同一本で揃えることはあたはないが、卜部家本と異なる本文を保持することがあり、また古訓点を有するものがあり、それぞれ貴重である。
古本系の尊経閣本は平安後期の写本で、豊富な古訓点を有し訓読史料として重要である。巻十一・十七が藤原能信、巻十四が同頼宗、巻二十が同教通(996~1075)と道長の男達の手跡と伝えられる巻子本で、巻二十巻末紙背には「大二条殿御本」と教通所持本との注記がある。これらは九条家に伝えられ、のち三条西家の所蔵となった。

釈日本紀 二十九冊 正安三・四年写(重文)
第6回配本27・第8回配本28・第9回配本29
 『釈日本紀』は、卜部兼方が文永十一年(1274)以降、正安三年(1301)以前の時期に、平安時代以来の日本紀講書の私記と卜部家の家学により撰述した『日本書紀』の注釈書。全二八巻で、巻一開題、巻二注音、巻三乱脱、巻四帝皇系図、巻五~十五述義、巻十六~二十二秘訓、巻二十三~二十八和歌の七部に分かたれる。約六百余を算えるとされる日本紀講書の私記をはじめ、各種の風土記逸文や上宮記逸文など古書を典拠として引用する客観的注釈書である。
 尊経閣文庫本は一巻一冊の二八冊に目録を添えた二九冊である。もと粘葉装の料紙を表裏に剥ぎ分け裏打ちして袋綴装に改装している。各巻奥書によれば、正安三年十一月~四年四月に伯家資通王(1273~1327)が書写し、その子資継王(1300~71)を経て、のち卜部兼永に伝えられた写本である。「新訂増補国史大系」の底本となっている。

古事記 三冊 室町末期写
第5回配本30
【解説】石上英一 【訓読解説】沖森卓也
 『古事記』は、太安萬侶が和銅四年(711)の元明天皇の詔により、天武天皇が稗田阿礼に読誦させた『帝紀』『旧辞』を撰録して同五年正月に献上した史書。上巻は序と神代、中巻は神武より応神、下巻は仁徳より推古に分かたれる。神話を記し、王権の由来を論じる書としての重要性は言うを俟たない。
 写本には、真福寺本・同系写本、卜部家本系写本の系統がある。尊経閣文庫本(祐範本)は、卜部兼永(1467~1536。平野流卜部兼緒の養子、正三位神祇大副)が大永二年(1522)に家伝本を書写させた本の転写本で、春日社正預祐範所持本である。兼永の実父は、唯一神道を確立した吉田兼倶(1435~1511)であり、家伝本とは卜部家吉田流の家本と推定される。祐範は、この本を慶長十一年(1606)に後陽成天皇の叡覧に供し、翌年、勅本との校合を行った。尊経閣本は卜部家本系写本中、最古写本として、また詳細な訓仮名が施されていることにおいて、価値が高い。

古語拾遺 三種各一巻〔熈允本・釈無貳本・亮順本〕 鎌倉末期~南北朝初期写(重文)
第7回配本31 
 『古語拾遺』は、斎部広成が大同二年(807)二月一三日、平城天皇の召問に応え、上覧に供するため撰述した書とされる(西宮一民説)。神代の伝承、神武天皇から天平勝宝九歳に至る神事の歴史などを、忌部氏の立場から記述する。『日本書紀』『古事記』に見えない神話・伝承や、神祇制度に関する忌部氏からの主張、御歳祭などの神事も見え貴重である。
 『古語拾遺』の古写本には、卜部家本系と伊勢本系がある。卜部本の最古写本は、卜部兼直書写以来、吉田家に相伝されてきた天理図書館所蔵の嘉禄本である。一方の伊勢本は、伊勢神道関係書所引古語拾遺と系統を同じくする写本の称で、尊経閣にはその最古写本三本が蔵されている。三本いずれも重要文化財である。
釈無貳本は、奥に乗一房無貳の跋を有す。無貳が武蔵国金沢の称名寺長老剣阿(1261~1338)の本を転写したものである。無貳宛書状の反故を料紙とし、鎌倉末期書写とされる巻子本である。
熈允本は、表紙外題下に剣阿の弟子熈允の名があり、元弘本と近い称名寺本系写本である。鎌倉末期書写とされる巻子本である。
元弘本は、元弘四年(1334)、称名寺で書写された巻子本で、表紙外題下の「亮順」の所持主名により亮順本とも称されている。1926年に「尊経閣叢刊」第一回として複製が刊行されたが稀覯書となっている。岩波文庫新版の西宮一民校注本も亮順本を対校本の第一として用いている。
 これら三本は、鎌倉末~南北朝初の時期に称名寺において書写、伝授された類縁の写本で、それぞれ詳細な訓点を有する。伊勢本系の写本は、冒頭の「天中所生之神」の系譜に中臣氏の手が入っているとされるが、尊経閣文庫の三本は、卜部家本を底本とするときも、訓点も含めて対校本として用いられねばならない写本群である。

類聚国史 平安末期写四巻(国宝)・模写本五巻・明応本十五冊・大永本四冊
第1回配本32・第3回配本33・第4回配本34
『類聚国史』は平安時代前期の文人官僚、菅原道真(845~903)が宇多天皇の命を受けて編纂した史書である。『日本書紀』以下『日本三代実録』までの六国史の記事を事項別に分類したもので、六国史本文の校訂や『日本後紀』の欠逸部分の復原に資するところ多大である。本来は本文二〇〇巻、目録二巻、帝王系図三巻から成っていたらしいが、現在は大半が亡失し、本文六一巻と逸文が伝わるに過ぎない。
尊経閣文庫には鎌倉時代書写の古写本四巻(巻百六十五・百七十一・百七十七・百七十九)、明応九年(1500)書写の一五冊本、大永年間(16世紀前半)に三条西公条らが書写した四冊本などが伝わり、また石清水八幡宮所蔵本(巻一・五)・東北大学附属図書館所蔵狩野亨吉旧蔵本(巻二十五)などの古写本を忠実に模写した写本九巻も架蔵されている。なかでも四巻本は東北大学本とともにかつて壬生官務家に伝来し、宝永二年(1705)に前田綱紀が入手したもので、いずれも国宝に指定されている重要な写本である。『類聚国史』は文化一二年(1815)に幕臣・仙石政和が校刊した版本を底本とする「新訂増補国史大系」本が広く利用されているが、尊経閣文庫の古写本は本文校訂に不可欠の写本である。

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