在庫僅少

谷崎潤一郎　そのマゾヒズム （たにざきじゅんいちろう　そのまぞひずむ）

荒正人著

本体1,200円＋税

初版発行:1974年4月20日 B6判・272頁 ISBN 4-8406-9054-5 C1095

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【内容説明】谷崎は反自然派の作家であり、マゾヒストであるといわれているが、彼の本質はサディストではないか、という著者の問いかけに発した谷崎論。『憎念』を谷崎文学の原点とし、『春琴抄』、『細雪』等に作品論を進め、他方で女性への愛、その情熱の軌跡を辿ることが一つの骨格をなしている。「谷崎を語り終えて、谷崎に対する未練はない。」と言い切る著者の谷崎論集大成。ほとんどが書下し文である。