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芭蕉と京都俳壇—蕉風胎動の延宝・天和期を考える—
在庫僅少

芭蕉と京都俳壇—蕉風胎動の延宝・天和期を考える— (ばしょうときょうとはいだん しょうふうたいどうのえんぽう・てんなきをかんがえる)

佐藤勝明著

本体9,800円+税

初版発行:2006年1月16日 A5判・上製・カバー装・362頁 ISBN 4-8406-9638-1 C3092



芭蕉号を使い始めた天和元年、蕉風俳諧が誕生した!
これまでの俳諧研究に一石を投じる渾身の論考!

【内容説明】○江戸深川に居を移したその翌天和元年(1681)、芭蕉号を使い始めたそのとき、蕉風俳諧は誕生した—独特な視点と、緻密な作品・人物研究から、俳諧史の通説を見直す渾身の研究!
○これまでほとんど論じられてこなかった蕉風俳諧の成立の問題に焦点をあて、芭蕉の作品には延宝期(1673~1681)と天和期(1681~1684)の間に大きな断層があり、そこに俳諧史の大きな転回点があったことを具体的な作品と各人の俳歴をもとに論証。
○天和期、芭蕉俳諧は革新的な意味—言語次元を優先にした俳諧から認識次元を優先する俳諧へという、本質的な部分での転換—を持つようになったことを明らかに。
○蕉風の成立過程とその周辺、とくに京都俳人との関係を手掛かりとして、その交流の背後には北村季吟の影があること、京都の談林流行もその枠内でとらえられること、京都が談林にとどまるのに対して天和期の芭蕉俳諧はまったく別次元に突入していること、等を明らかにする。

【目次】序 文

序 章 延宝・天和期俳諧への視座
第Ⅰ部 芭蕉と俳壇
 第一章“芭蕉”の誕生
 第二章 天和期前後の俳壇と芭蕉
 第三章 延宝・天和期の京都俳壇
第Ⅱ部 京都俳人の動向
 第一章 井狩友静
 第二章 小山重尚
 第三章 望月千之・千春
 第四章 青木春澄
 第五章 季吟宛春澄書簡一通
 第六章 談林俳諧の本質と高政
 第七章 天和期俳諧の分水嶺
  —『誹諧七百五十韵』と『俳諧次韻』—
第Ⅲ部 蕉門とその俳諧
 第一章 天和期の蕉門
 第二章 『俳諧合』の芭蕉判詞
 第三章 俳論としての「桃青鼓舞書」
 第四章 『みなしぐり』の撰集形態
 第五章 天和期芭蕉連句の「を」
 第六章 蕉風俳諧の生成
   —『むさしぶり』『みなしぐり』の分析から—
結 章 延宝・天和期俳諧の意義

索 引(人名・書名・事項)

あとがき


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