出版物
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日本からの手紙 (にほんからのてがみ)
発行:日本近代文学館
明治19年6月~明治21年5月・全1冊
日本近代文学館
本体9,800円+税
初版発行:2004年9月 A5判・総290頁 ISBN 4-8406-8032-9 C3000
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【内容説明】滞独時代森鴎外宛1886−1888
ドイツ留学中の森鴎外に宛てた日本の家族・友人・知人からの書簡は、前半部が文京区立鴎外記念本郷図書館、後半部が日本近代文学館に収蔵されていますが、近代文学館ではこの度その後半部を活字翻刻し刊行いたします。
差出人は、父静男、篤次郎、キミ=喜美子、潤三郎の弟妹の外に、石黒忠悳、石坂惟寛、緒方惟準、緒方収二郎、賀古鶴所、呉秀三、小池正直、小金井良精、永松東海の十三名、書簡数は百二十一通、期間は明治十九(一八八六)年六月から明治二十一(一八八八)年五月までのミュンヘン、ベルリン滞在時代に当っています。
本書簡集は、「独逸日記」を補う鴎外伝記資料として貴重であることは勿論、明治二十年前後の鴎外を取り巻いていた環境が、何人もの眼を通して生々しく浮彫りにされており、中でも草創期の日本医学界事情、のちの劇評家三木竹二(弟・森篤次郎)による詳細な歌舞伎評、小金井良精・喜美子の結婚のいきさつなど注目すべき書簡が多く、明治文学・文化史の資料としてきわめて興味深いものとなっています。
【目次】校閲:稲垣達郎・竹盛天雄 解題:竹盛天雄
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