出版物
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人間 (にんげん)
発行:日本近代文学館
明治41年10月~明治45年7月・全1冊
日本近代文学館
本体75,000円+税
初版発行:2004年9月 菊判(原寸大)・総6102頁 ISBN 4-8406-8004-3 C3000
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【内容説明】「人間」は大正八年十一月、里見弴・久米正雄・吉井勇・田中純らが中心となり、これにスバル派・新思潮派・白樺派の一部作家が執筆・寄稿し玄文社から創刊され、大正九年五月から発行所を里見宅の人間社に移し、その後直木三十五が編輯兼発行人の人間社出版部にかわるという経過をとり、通巻二十四冊が刊行されました。
本誌はすでに中堅の地位を占めていた作家たちが、特定の思想や主義にとらわれず、それぞれの持ち味、才能を自由に発揮させた、大正文壇の絶頂期を象徴する雑誌であり、評判となった山本有三「生命の冠」、長田秀雄「大仏開眼」、吉井勇「小しんと焉馬」等の戯曲、里見「父親」、滝井孝作「父」や、佐藤春夫「秋刀魚の歌」、のちに『こがね虫』に収められた金子光晴の詩篇、横光利一・片岡鉄兵・牧野信一ら新進の初期の作品も掲載され、常連執筆者による「人間雑話」「人間合評」なども独特の性格を持っているなど、研究資料として重要なものといえます。
【目次】別冊解説
回想:里見・金子光晴・瀧井孝作 解説紅野敏郎 執筆者索引
【主な執筆者】有島生馬 小山内薫 金子光晴 久米正雄 佐藤春夫 里見 滝井孝作 田中純 直木三十五 長田秀雄 山本有三 吉井勇
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