八木書店 出版物・古書目録

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出版物

尊経閣善本影印集成 第一輯 儀式書(全12冊)
品切・重版未定

尊経閣善本影印集成 第一輯 儀式書(全12冊) (そんけいかくぜんぽんえいいんしゅうせい)

第1冊 西宮記一 本体17,476円(1993.12)
第2冊 西宮記二 本体17,476円(1994.3)
第3冊 西宮記三 本体19,417円(1994.6)
第4冊 西宮記四 本体21,359円(1994.9)
第5冊 西宮記五 本体17,476円(1994.12)
第6冊 西宮記六 本体26,214円(1995.3)
第7冊 北山抄一 本体27,183円(1995.7)
第8冊 北山抄二 本体24,272円(1995.10)
第9冊 北山抄三 本体21,359円(1996.2)
第10冊 江次第一 本体29,125円(1996.6)
第11冊 江次第二 本体21,359円(1996.9)
第12冊 江次第三 本体17,476円(1997.2)

前田育徳会尊経閣文庫編

本体260,195円+税

初版発行:1993年12月20日 A4判横本・上製・函入・平均339頁、総4,068頁 ISBN 4-8406-2291-4 C3321


最高峰の古典文庫から至宝の蔵書を精選!
平安時代史・中古文学研究の根本資料を初めて影印!

【内容説明】尊経閣文庫は、国宝22点・重要文化財75点他、多くの貴重書を所蔵する我が国屈指の古典文庫である。加賀藩第五代藩主前田綱紀が蒐集した典籍類を中核とするその蔵書の内容は、物語・詩歌・史書・辞書・古記録など多岐にわたり、特に質的に群を抜いた古典籍の宝庫といえる。その蔵書の中でも、国文・国史の研究に必須の善本を精選し精緻なオフセット印刷により影印、順次刊行し広く研究者の利用に供する。

●平安時代研究の根本史料
『源氏物語』『古今和歌集』など平安期の文学作品は、おおむね王朝文化の栄えた優雅な世界というイメージを描出する。しかし、その背景にある当時の政治・経済の実態等については未解明な部分が多く、日本史研究の大きな課題であった。近年、平安時代の政治史研究が盛んになってきているが、第一の基本史料として、実際に行われた朝廷儀式等の詳細が記された『小右記』『御堂関白記』『中右記』など公家の日記・記録類が使われ、併せて、その儀式の原則・次第が記された『西宮記』『北山抄』『江次第』等の記載を対照・検討する必要があり、欠くことのできない基本的文献として儀式書の重要性が認識されている。また、現在「儀式」という単語からは、政治・経済などの実社会とは次元が異なる印象を受けるが、平安朝においては数多くの儀式(『西宮記』には約四百項目記載)が、すなわち政治の実務であった。まさに儀式書は歴史の根幹に関わる根本史料といえる。

●中世文学研究に必携
平安時代には『源氏物語』『枕草子』『伊勢物語』等々、わが国の誇るべき代表的古典文学が生み出され、現在その研究も益々活況を呈している。研究の深化・細分化が進むにつれ、それらの文学作品の背景にある具体的な環境を明らかにする必要が生じてきた。すなわち、いわゆる「仮名もの」文学資料のみで平安時代を把握するには限界があり、従来の国文学研究において深く調査されることの少なかった古記録類、中でも儀式書研究の重要性がとなえられるようになった。「仮名もの」に出てくることのない平安期の諸儀式・行事について、豊富かつ詳細に記した儀式書は、今後の中古文学研究に必携の資料である。

●影印版刊行の意義
従来、儀式書研究のテキストとしては『故実叢書』等の翻刻本が使用されてきた。しかし、字体・筆写の様態、「勘物」と称される注記・裏書類の本文との正確な対応関係等、翻刻による組体裁には限界があり、また誤字・誤植等、その利用に支障をきたす問題・不安がつきまとっていた。この度、伝存する各々の写本の中でも代表的な古写の善本である尊経閣文庫本『西宮記(故実叢書本の底本)』『北山抄』『江次第』を精緻なオフセット印刷によって影印する。これにより活字では表せない原本の様態を精確に再現し、翻刻本での不安・不備を解消すると共に、本格的な校訂が可能になった。学界待望の影印版刊行として、国史・国文の両分野における新たな研究成果が期待される。

●西宮記(さいきゅうき)
醍醐帝の皇子、源高明(みなもとのたかあきら914-982)の手になる私撰の儀式・故実の書『西宮記』は、彼の住居より名付けられ、十世紀の朝儀を知る根本資料として当時より重要視されてきた。その成立については、高明が安和の変によって筑紫へ左遷される前後で説の分かれるところである。しかし異本が少なくとも三種は存していることから、本人自身により何度か改稿されていると推定される。尊経閣文庫所蔵のものは、これら写本のうち、最も古い平安末の九条家本系統のものを中心とした三種十八巻の巻子本(重文)と、室町期書写の冊子本(大永五年写・九冊)。

●北山抄(ほくざんしょう)
十世紀の儀式書『北山抄』は小野宮流関白太政大臣実頼の孫、藤原公任(ふじわらのきんとう 966-1041)によって執筆された。道長と同時代に生きた彼が、晩年、北山に隠棲したことよりこの名がある。息子や女婿の為に官吏としての心得を書したものを後に一本にまとめたらしく、内容も小野宮・九条両流を総合し、その豊富な内容で早くから重宝された。現在、公任自筆の草稿本とされるものが巻十のみ残存している。尊経閣文庫には、国宝に指定されている平安・鎌倉期書写の三種十二巻(巻十欠)取り合わせ本と室町期の冊子の写本(五冊)が架蔵されている。

●江次第
『江次第』は平安末院政期を代表する文人官僚、大江匡房(おおえのまさふさ 1041-1111)が関白藤原師通の命を受けて執筆した朝儀・公事の次第書である。『江家次第』ともいう。全二十一巻(現存は巻十六・二十一を亡失した十九巻)。七十一才で匡房が死ぬ直前まで執筆が続けられたらしい。成立後間もなく朝儀・公事の典範・指針として高い評価を受け、後世、室町期には一条兼良がこの本の講説を盛んに行なった。尊経閣文庫には、室町期書写の巻子本(明応七年写・十巻)と冊子本(八冊、第二冊は久我通博筆写)の二種が蔵されている。

【目次】【所収書目】
「西宮記」 平安末鎌倉初写 十八巻(重文)/大永五年写 九冊

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