八木書店 出版物・古書目録

  • twitter
  • Facebook

出版物

徳田秋聲全集40 道尽きず
品切・重版未定

徳田秋聲全集40 道尽きず (とくだしゅうせいぜんしゅう だい3き)

道盡きず(昭和二年十一月一日 新潮社刊)

編集委員 紅野敏郎・松本徹・宗像和重・田澤基久・紅野謙介・十文字隆行・小林修

本体9,800円+税

初版発行:2003年3月18日 A5判・上製・貼函入・248頁 ISBN 4-8406-9740-X C0393



【内容説明】第3回配本第40巻 「道尽きず」

 本巻には、大正十五年に発表された長編小説、『道尽きず』を収めました。大正後期の秋聲は、「風呂桶」「挿話」「元の枝へ」などの優れた心境的短篇を送り出す裏面で、精力的に新聞・婦人雑誌に通俗味の強い長篇小説を発表し続けました。本作もそのうちの一篇です。
 この作品は「時事新報」に連載されましたが、秋聲が同紙で連載小説の筆を執ったのは、大正七年の『路傍の花』以来のことです。連載に先駆けて掲載された作者の言葉にも、秋聲の意気込みが感じ取れます。秋聲はそこで「私は通俗小説なるものに、何ういふものか特殊の興味を感ずる」と語っていて、秋聲の「通俗小説」に対する意識の高さが伺えます。
 そういえば、秋聲にはよく似た題名で『道は遠し』(本全集第三十九巻所収)という作品があります。これは『道尽きず』のほんの直前まで「婦人之友」で連載されていたものですが、その最終回には、「この作はまだ完結といふ処まで行きませんけれど、都合でこんなふうに取りまとめておきました。」という秋聲の言葉が置かれていました。だとすると、『道尽きず』は、前作に納得いかなかった秋聲が、新聞に舞台を移して「通俗小説」へ再び挑んだものと言えるかも知れません。果たしてその出来はどうであったのか、このようなことを考えながら、両作品を読み比べてみるのも、またひとつの全集の楽しみではないでしょうか。


購入する

お客様情報

ご注文について

Googleブック検索で八木書店の出版物が全文検索できます。