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出版物

梅若実日記3 明治6年~明治15年
在庫僅少

梅若実日記3 明治6年~明治15年 (うめわかみのるにっき3)

本体12,000円+税

初版発行:2002年9月25日 A5判・上製・カバー装・450 ISBN 4-8406-9643-8 C0374


全巻完結!
2002年11月17日朝日新聞読書欄で紹介!《日本図書館協会選定図書》
幕末維新・明治期研究者必見の資料!
観世流能役者の門外不出の日記初公開!
幕府瓦解時に東京に残り能を今日に伝えた立て役者の記録

【内容説明】第3巻について
 歴史のゆたかな細部
 木村 礎(歴史家、明治大学名誉教授)
『梅若実日記』の能楽にとっての意味を、私のような門外漢が語ることはあるまい。私が語りたいのは、その歴史史料としての面白さについてである。梅若実(1828~1909)、明治時代の三名人の一人。幕末期の身分は百石の知行地を丹波国船井郡にもつ「御役者」(幕府直属の芸能人。下級旗本並)。日記の時期は、ペリー来航四年前の嘉永4年(1849)から、日露戦後の明治41年(1908)に至る60年。つまり江戸幕府の崩壊から日本帝国の興隆に及ぶ全過程。こうした時代と社会を、すぐれた能役者かつ江戸・東京の一市民としての梅若実の体験と見分を通して描いたものがこの日記である。まさに、時期よし、書き手よしと言ってよい。
 幕末、明治という大変動期の社会史史料という観点から見れば、この日記の面白さは抜群であり、その一々を引用できないのは残念である。ここでは、慶応3年(1867)から翌4年(明治元)にかけての記述は特にスリリングなものだと指摘するに止める。いわゆる大政奉還、王政復古、鳥羽・伏見の戦い、江戸上野における彰義隊の抵抗、俸禄の没収、御役者身分の喪失、そして結局は明治新政府による朝臣化(能役者としての公的認知)。梅若実にとってのこうした激変はすべて自分事であって、ために彼は戦々恐々として右往左往せざるを得なかった。歴史というものを、例えば幕権の衰退、明治維新、日本帝国の興隆等々の大概念を通して語るだけでは、その認識はよそよそしい他人事にすぎず空虚なものとなる。そうした大概念の根底には、梅若実が記したような自分事としての生活の細部がそれぞれの形で存在していたのだという想像力をもつことによってこそ、はじめて歴史を自分事として追体験できる。
 この『梅若実日記』は歴史におけるゆたかな細部を子細に語っているという一点においてだけでも推薦に価するものである。

【目次】第3巻 明治6年~明治15年

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