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与謝野寛晶子書簡集成 第1巻
本体9,800円+税
初版発行:2002年10月25日 A5判・上製・カバー装・308頁 ISBN 4-8406-9630-6 C0095
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日記の存在しない与謝野夫妻の日常をつぶさに語る
編者積年の研究の裏打ちとなった書簡の集大成!
明治25年河野鉄南宛寛書簡から晶子没年までの未公開書簡1,300通を含む2,100余通を収録
【内容説明】【本書の特色】
編者が長年博捜した書簡総数2,108通を発送年月日順に配列した。
過去に活字化され公開された書簡の内、雑誌などに掲載された書簡、単行本収録の殆どの書簡(『天眠文庫蔵与謝野寛晶子書簡集』〈八木書店刊〉収録分は除く)を掲載した。
活字化された書簡も、可能な限り原本に当たって新たに校合した。・封筒、葉書の別など、書簡の書誌的事項を可能な限り記した。
第4巻には、60頁に及ぶ全巻の詳細な総合索引(宛名、人名、事項、短歌)を付した。
【主な宛先人】
赤松克麿・芥川龍之介・麻田駒之助・有賀精・有島生馬・有島武郎・生田葵山・石川三四郎・石川啄木・糸原律子・井上苔溪・伊原青々園・岩野喜久代・内野辨子・内山英保・江口渙・円城寺貞子・岡田三郎助・翁久允・沖野岩三郎・落合直幸・中河与一・河井酔茗・河崎夏子・蒲原有明・北原白秋・木下杢太郎・窪田空穂・黒田鵬心・河野鉄南・小金井喜美子・後藤是山・小中村義象・小中村清矩・小林一三・近藤もよ子・斎藤茂吉・佐佐木信綱・佐藤春夫・嶋谷亮輔・白仁秋津・白鳥省吾・菅沼宗四郎・薄田泣菫・高村光雲・高安やす子・滝沢秋暁・宅雁月・田山花袋・透谷會事務所・徳富蘇峯・豊田実・中込旻・中村武羅夫・名和長臣・西村伊作・西村一平・丹羽安喜子・畑耕一・服部嘉香・馬場孤蝶・林滝野・原阿佐緒・平出修・平野万里・広江洒骨・深尾須磨子・細田源吉・本美鉄三・正宗敦夫・正宗得三郎・真下飛泉・三ケ島葭子・三島章道・三宅克己・三宅せい子・森鴎外・森繁夫・森潤三郎・森峰子・山下新太郎・山田知子・吉田精一・若月紫蘭・涌島長英・和気律次郎・渡辺湖畔など
【収録書簡より】
晶子宛寛書簡(明治45年2月23日・第1巻収録)
下宿人の人人君を美しと噂致候。小生は「否、否」と申しおき候。こちらへ来て、巴里の化粧をしたまふ君を早く見たく候。
明治44年11月に渡欧した寛が晶子へ妻恋しという心情を赤裸々に語っている。その半年後、晶子は七人の子を残して、寛の後を追ってシベリア鉄道経由で渡仏、新しい世界を瞠目する。
森鴎外宛寛・晶子書簡(明治45年7月28日・第1巻収録)
先日ロダン翁と会し先生の御上を噂致候。其折先生の「花子」を見たしと語れ候。
「花子」は彫刻家ロダンの人物像をスケッチした森鴎外の短編(明治43年7月発表)。寛・晶子は、明治45年6月18日ロダンと会し、荻原守衛のこと、浮世絵などの話題で盛り上がる。晶子はロダン夫人から贈られた紅薔薇を押し花にして後々も大切にしたという。
【目次】第1巻 明治25年~大正6年 書簡416通収録
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