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馬琴書翰集成4  天保六年~天保八年
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馬琴書翰集成4  天保六年~天保八年 (ばきんしょかんしゅうせい4)

柴田光彦・神田正行編

本体9,800円+税

初版発行:2003年6月16日 A5判・上製・カバー装・392頁 ISBN 4-8406-9654-3



江戸の庶民生活をつぶさに語り、当時の出版事情を始め、広く近世文学・文化史の実相に迫る好資料!

【内容説明】〈第4巻ひろい読み>
 天保6~8年(馬琴69~71歳)の104通を収録。悲痛なる長男死去、孫の為の御家人株購入、一世一代の書画会開催等、滝沢家存続をかけた馬琴の奮闘!
篠斎・桂窓等の常連以外では、馬琴ファンの長州藩中老藤浦刀自の兄、林宇太夫宛が十数通と多く伝存、『八犬伝』などの序文揮毫を依頼していた書家松本董斎宛の新出一通等を収める。
この間の出来事として、長男宗伯死去という一大痛恨事を経て、馬琴は滝沢家存続をかけ嫡孫太郎の為に金百三十両にて御家人株を取得。その金策として「利の為にすなる大俗事」と自嘲しつつも、一世一代の書画会(今でいう著名作家のサイン会)を興行、来客600名に及ぶ盛会となった。しかしながら、それだけではその費用を賄えず神田の住居を売却、さらに大切にしていた蔵書の売却をも決断するのであった。これらについて、仔細にわたる事の次第と痛切なる心情を知友に訴えており、古稀を迎えながらも度重なる苦難に孤軍奮闘する馬琴の日々の暮らしが胸を打つ。
 また、私生活での不幸にも関わらず旺盛な著述は続けられ、『八犬伝』稿本とともに伝わる筆工宛書翰では、挿画指定等細かな指示が記され興味深い。


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