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馬琴書翰集成2 天保二年~天保三年
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馬琴書翰集成2 天保二年~天保三年 (ばきんしょかんしゅうせい2)

柴田光彦・神田正行編

本体9,800円+税

初版発行:2002年12月16日 A5判・上製・カバー装・312頁 ISBN 4-8406-9652-7



江戸の庶民生活をつぶさに語り、当時の出版事情を始め、広く近世文学・文化史の実相に迫る好資料!

【内容説明】〈第2巻ひろい読み〉
 天保2~3年(馬琴65~66歳)の67通を収録。宛先は篠斎・桂窓・黙老の三知友の他、上方の板元河内屋茂兵衛宛も多く、屋代弘賢宛1通も所収。
 この頃の馬琴は、絶え間ない家族の病気に悩まされながらも、『八犬伝』第八輯をはじめ広く著述に専念しており、書翰からは自作の執筆・製作・販売に関わる詳細な報告や書籍の売買・貸借など旺盛な創作活動と知識の探究を窺うことが出来る。
 一方、既に当代随一の職業作家となっていた馬琴にして、板元は儲け作者は細工貧乏人にて埒あかず、長嘆息の外無し、などと弱音を吐き、孤軍奮闘する家長の悲哀を滲ませている。
 また、読書では白石『西洋紀聞』・ケンペル『鎖国論』など対外関係資料に強い関心を示し、同時代人の記事としては、自作の画工である魚屋北渓・柳川重信・北尾重政・歌川国安等浮世絵師の動向、鼠小僧次郎吉の処刑にも触れ、江戸の出来事として琉球人の江戸上りをはじめ、蕎麦屋のかつぎ吉五郎という偽男子が子を産む奇談など噂話の類をも丹念に報告しており、興味は尽きない。


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