八木書店 出版物・古書目録

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馬琴書翰集成 全7巻(本篇6巻・別巻) (ばきんしょかんしゅうせい)

全7巻(本編6巻・別巻) 2004年3月待望の全巻完結! 本体各9,800円

第1巻 寛政頃~天保元年(2002.9)
第2巻 天保二年~天保三年(2002.12)
第3巻 天保四年~天保五年(2003.3)
第4巻 天保六年~天保八年(2003.6)
第5巻 天保九年~天保十二年(2003.9)
第6巻 天保十三年~嘉永元年・附録・来翰(2003.12)
別巻 書簡内容細目一覧・索引(2004.3)
【セット販売】
 ※分売ご希望の方は小社までご相談ください。

柴田光彦・神田正行編

本体68,600円+税

初版発行:2002年9月17日 A5判・上製・カバー装・総2,336頁、平均334頁 ISBN 4-8406-9650-0 C3395



江戸の庶民生活をつぶさに語り、当時の出版事情を始め、広く近世文学・文化史の実相に迫る好資料!

【内容説明】馬琴書翰の全貌を集大成! 未発表10余通を含む463通の翻刻を年代順に配列、他に来翰144通を収録。自作をめぐる評論の応酬・書籍の貸借から、私事諸般に亙る知己との交流、版元との交渉等々、文学史上に屹立する『南総里見八犬伝』の作者曲亭馬琴の生身の人間像に迫る!

〈刊行にあたって〉
柴田光彦・神田正行

 曲亭馬琴、滝沢解の書翰の長文で、またその大量であることも著名である。明治以来諸家により折々に紹介されてきたが、その全容が明らかになるには長い歳月を必要とした。
 纏まったものとしては竹清・三村清三郎により堀内快堂所蔵の馬琴の盟友伊勢松坂殿村篠斎宛のもの30余通を『曲亭書簡集』として100部限定のもとに刊行されたのを嚆矢とする。原本は大正の震災により烏有に帰したが、また『藝林叢書』第九巻中に「曲亭書簡拾遺」を加え、さらに「曲亭書状写」、「寄曲亭書簡」が収録された。
 国立国会図書館は馬琴書翰108通を所蔵、小林花子氏によって「上野図書館紀要」に発表、また同館の『貴重書解題』に収録された。天理図書館は、西荘文庫・小津桂窓宛の書状を中心に一七九通の大部を蔵し、木村三四吾氏により館報「ビブリア」に紹介され、氏の著作集にも収録、書翰中の主なるものは『天理図書館善本叢書 馬琴書翰集 影印篇』、全書翰は『飜刻篇』に発表され、牧之記念館蔵のものは『鈴木牧之資料集』、『鈴木牧之全集』に収められた。早稲田大学図書館は版元河内屋茂兵衛宛のものを主に蔵しているが、柴田により「紀要別冊」に日記との対照のもとに紹介した。京都大学文学部には藤井乙男氏の書写本が蔵され、その一部は紹介されていた。その後原本の大部分が三都古典会に出、日本大学総合図書館の蔵となった。また木村氏により京大本の飜刻が私家版によってなされ、やがて日大本も大澤美夫氏に柴田と高木元氏とが加わり刊行された。
 広く近世文学・文化史研究の基礎資料となる馬琴書翰の集大成は、昭和48年の『馬琴日記』刊行に続いて出す予定で企画されたが、諸般の事情から実現に至らず、日記編者の内、一番若年の柴田に課題として残されていた。この度、新たな共編者神田とともに若干の未発表書翰と既知の来翰全てを加えて、先賢の業績を礎とした宿願の出版企画実現に至った。幾らかでも斯界に裨益することあらばと願う次第である。


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