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史料纂集古記録編 第64回配本 舜旧記5 (しりょうさんしゅうこきろくへん64 しゅんきゅうき5)
発行:続群書類従完成会
続群書類従完成会発行
本体5,800円+税
初版発行:1983年 A5判・上製・函入・265頁 ISBN 4-7971-0344-2 C3321
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【内容説明】『史料纂集』は、史学・文学をはじめ、日本文化研究上必須のものでありながら、今日まで未刊に終っていた史料を中核とし、さらに既刊のものでも、現段階において全面的に改訂を要することの明らかなそれを加えて、学界最高の水準で公刊するもの、『大日本古記録』と相並び相補う形で、各時代未刊重要史料の集成の実現をはかるものであります。
吉田兼右の子、兼見の弟、神道家梵舜(一五五三−一六三二)の三十歳より没年までの日記。京都吉田山下の神竜院の住職で、兄兼見とともに豊国社の創立に功労があり、のちに家康に神道伝授を約束した事もあった。元和二年(一六一六)家康を久能山に葬った際、天海と争った事は有名である。朝廷にも関係があり、当時の中央における諸般の情勢をみる上で最も貴重な資料の一つである。
〔収録範囲〕
1616〔元和2〕~1620〔元和6〕
○家康神葬を以て久能山に遷座の事内定
○家康薨去
○家康霊柩遷座次第
○幕府梵舜に権現明神の上下を尋ぬ
○梵舜明神号を主張す
○諸大名に権現と明神の趣を申渡す
○板倉重昌天海ら家康の神号を奏請す
○日本書紀神代巻講読
○兼治死去
○兼見七年忌
○後陽成不予
○中臣祓講義
○祇園河原勧進能
○京都洪水
○吉田家零落是非に及ばず
○勝重煙草密売者を捕う
○六角堂炎上
○饅頭屋宗伯照高院にて日本書紀講釈
○夢想連歌百韻
○日本書紀読点吉田家と饅頭屋と相違す
○勝重豊国社神宮寺を梵舜に下賜の意家康にありしを告ぐ
○淀大橋再興
○吉田家は神道管領長上の主により諸社以下の法度を申付く
○烏丸町衆
○兼重と豊国社の事内談
○福島正則処罰
○耶蘇教徒六十五六人を七条河原にて処刑
○豊国社の事につき崇伝の反覆を憤る
○兼従豊国社を妙法院へ渡す
○勝重の申入れにより豊国社解体
○等玉に医学伝授
○悪党の付火により京都大火
○徳川和子入内
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