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新天理図書館善本叢書 第11巻 類聚名義抄 観智院本3 僧〔第2期6回配本〕 (しんてんりとしょかんぜんぽんそうしょ るいじゅみょうぎしょう)
【国宝】鎌倉末期(十四世紀)写 十一冊
本体45,000円+税
初版発行:2018年10月24日 A4判・上製・貼函入・472頁 ISBN 978-4-8406-9561-9 C3381
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【内容説明】平安時代の訓読を知る最大の資料
平安時代末期に編集された、漢字・漢語を編目により類聚した音訓漢和辞典で、編者は未詳。標出漢字は約三万二千語、和訓は約三万四千語、朱筆で付された声点(アクセント記号)も約一万語におよぶ大辞典で、その膨大な量の和訓は平安時代における訓読語彙の実態を知る最大の資料である。現存諸本には原撰本・改編本の二種があり、原撰本は院政期頃、法相宗関係の僧侶が撰したとされる。 所収本は改編本に属し、鎌倉時代末期の書写と考えられ、撰者は真言宗の学僧といわれる。現存する改編本の唯一の完本である。東寺観智院旧蔵、江戸時代末期に伴信友の紹介により初めて世に知られた。 本書の篇目に「朱音者正音也。墨声者和音也。片仮名有朱點者皆有證據亦有師説。無點者雑々書中随見得注付之」とあり、朱墨訓点各々の使い分けを明示している。朱・墨の別が辞書機能の一部をになう本書において、カラー版はもっとも望まれた複製である。
〔解題〕大槻信(京都大学大学院教授)
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