出版物
実隆公記5上 (さねたかこうき5−1)
発行:続群書類従完成会
続群書類従完成会発行
本体9,000円+税
初版発行:1938年12月 A5判・上製・函入・396頁 ISBN 4-7971-0439-2 C3321
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【内容説明】三条西実隆(一四五五~一五三七)の日記。応仁の乱の直後の文明六年から、室町末期の天文五年に至る。戦国争乱のさなかの政治・社会の動静、公家文化とその地方浸透などに関する室町後期の根本史料。本日記を通じて、実隆の深い教養が公家・武家の社会に重んじられ、宗祇・肖柏等の連歌師や横川景三等、当代一流の禅僧がみな実隆と交誼を結んだ事情や、地方の武将が文運の興隆に意を注いでいた事情が窺われる。さらに淀の魚市や関所の濫置、土一揆の蜂起等、社会経済史の記事も豊富である。
〔収録範囲〕
1508〔永正5〕~1510〔永正7〕
○細川澄元右京大夫に任ぜらる
○月次和漢聯句
○堺南庄千余戸焼亡
○石清水八幡宮炎上
○廃朝五日
○文選講釈再興
○東大寺炎上
○多武峰再建のため御物奉加
○足利義澄出奔
○前田頼亮宅に火あり
○信濃善光寺戒順新造如来像を叡覧に供す
○足利義尹舟橋宣賢をして丹波氷所を管せしむ
○足利義尹入洛
○前左大臣花山院政長の罪を赦す
○小除目小叙位
○足利義尹猿楽張行
○大内義興従四位上に叙さる
○後土御門天皇聖忌法会を般舟三昧院にて修す
○亥子御祝
○法橋良椿に三島暦の頒行を聴す
○幕府和歌始
○水無瀬宮の事につき山崎八幡宮神人嗷訴
○幕府伊勢貞宗をして雑訴の事を掌らしむ
○足利義尹読書始
○足利義尹叙従二位
○仁和寺真光院灌頂堂炎上
○三宮実隆第に渡御
○山城土民一揆蜂起
○外典御祈始
○山崎八幡宮神人水無瀬宮門前に火を放つ
○主水正舟橋宣賢氷室の氷を献ず
○賊幕府に闖入
○義尹奮闘して凶賊を退く
○今川氏親実隆に金を贈る
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