出版物
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国民文学欄 (こくみんぶんがくろん)
発行:日本近代文学館
明治41年10月~明治45年7月・全1冊
日本近代文学館
本体28,000円+税
初版発行:2004年9月 B5判・総888頁 ISBN 4-8406-8034-5 C3000
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【内容説明】近代文学館では、明治四十一(一九〇八)年十月から明治四十五(一九一二)年七月までの「國民新聞」から「國民文學欄」を抜粋し、複刻いたします。ただし、のちに刊行された小説類は除外されます。(臼川「赤門前」のみ収録)
「國民文學欄」は、夏目漱石編集の「朝日文藝欄」、正宗白鳥編集の「読売新聞 文藝欄」と並んで、明治文学・文壇の歴史をたどる上で不可欠の資料でありながら、閲読はきわめて困難でした。そのため早くから要望されていましたが、十年にわたる編集作業をへて、ここにようやく刊行できることになりました。当時の「國民文學欄」は明治四十三年秋まで高浜虚子、その後、島田青峰が編集に当り、流派にとらわれない公平さと「社会と文芸との接触」に意を用いた編集で好評を博していました。ジャンルは評論、文壇時評、文学者の談話、劇評、美術評、海外文学の紹介、アンケートなどと多彩で、執筆者は野上豊一郎、森田草平、小官豊隆、安倍能成などの漱石門下生、片上天弦、島村抱月、徳田(近松)秋江、小川未明など約三百五十名にわたっており、明治文壇の諸動向をさぐるのにも、作家・作品研究の面からも好個の資料となっています。
【目次】解説:瀬沼茂樹
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