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風雲集 (ふううんしゅう)
発行:日本近代文学館
明治33年4月・全1冊
日本近代文学館
本体4,500円+税
初版発行:2004年9月 A5判・総332頁 ISBN 4-8406-8033-7 C3000
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【内容説明】島村抱月・後藤宙外・伊原青々園の早稲田文学系三氏の合著という形で、明治三十三年四月、春陽堂から刊行、雑誌「早稲田文学」などを中心に発表されてきた論文・史伝・諷刺文の類を集め、一巻を雪・月・花の三部として各人が数篇づつを載せています。
抱月の雪の巻中には、緻密克明な「西鶴論」「悲劇と人生観」「新体詩の形に就いて」などをはじめ、紅葉の『不言不語』、逍遙の『新浦島』の批評や、戦争後の国文学に就ての所論、宙外の月の巻では、美妙・紅葉・露伴三作家の長文の評論、露伴・弦斎の作品評、小説界の前途を論じたものなど、また青々園の花の巻には、「明治廿七年の梨園」をはじめ劇談劇評といった、それぞれに特色のある文章が収められており、明治二十年代末頃の文学界の状態を知る資料としての貴重さも含めて、本書の複刻は意義のあることと思われます。
【目次】解説:川副国基
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