八木書店 出版物・古書目録

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出版物

地上巡礼
在庫あり

地上巡礼 (ちじょうじゅんれい)

発行:日本近代文学館

大正3年9月~大正4年3月・全6冊

日本近代文学館

本体38,000円+税

初版発行:2004年9月 菊変型枡型判4冊・四六倍変型枡型判2冊 (いずれも原寸大)特製布帙入・総496頁 ISBN 4-8406-8018-3 C3000



【内容説明】「地上巡禮」は北原白秋が詩歌結社として興した巡礼詩社から発行されました。「巡礼詩社は純一無垢なる日本詩歌の結社にして、深く芸術の精髄を究め、常に権威ある詩壇の新声たらんとするものなり」と社規に掲げたように、執筆者の顔ぶれやその内容において質的に大正初期屈指の雑誌といえます。白秋の詩歌転換期をうかがえることはもとより、歌の門下である河野慎吾や村野次郎、『月に吠える』などに収められることになる萩原朔太郎の一群の詩、大手拓次(吉川惣一郎)、室生犀星、矢野峰人、山村暮鳥など白秋に何らかの影響を受けた詩人たち、また「明星」から出発した白秋とは別系統の「アララギ」の主要歌人島木赤彦、斎藤茂吉など、次代の詩歌壇に雄飛する人々が顔を揃えていて、白秋主宰の「地上巡禮」ならではの壮観となっています。通巻わずか六冊をもって終刊、「ARS」に発展的併合をとげたと見られますが、詩史的にきわめて重要な役割を果したものです。白秋の美的感覚がすみずみにいきわたった装本でも有名です。しかし、本誌は散佚が甚しく、現在では揃いで見ることはきわめて困難で、「幻の詩誌」といわれてきました。

【目次】別冊解説 随想:久保忠夫・渋沢孝輔 解説にかえて:野田宇太郎 細目

【主な執筆者】
赤木桁平 大手拓次 尾山篤次郎 北原白秋 河野慎吾 斎藤茂吉 島木赤彦 下村悦雄 竹内勝太郎 竹村俊郎 中村憲吉 萩原朔太郎 村野次郎 室生犀星 矢野禾積 矢代東村 山村暮鳥 若林牧春


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